GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動
中央値: 78 Amazon点数: 4.4
スコアーボード
標準偏差 16.63 (難易度) 2.08 mk2レビュー数 36ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 2pt |
76pt
GOOD!
・グラフィック
サイレンシリーズでは実写画像を使って極限までホラーゲームの臨場感を出したスタッフ。敢えてリアル指向でも通常の3DCG指向でもアニメ指向でもない、独特の質感が素晴らしかった。デモシーンもフレンチコミックの様な形式で独特の世界観を醸し出す事に成功してる。
・キャラクター
全員個性的で、ストーリーに絡むちょっとした脇役やモブキャラにまで愛着が湧く。といっても設定をガチガチに固めているのではなく、ただ性格や行動理由がよく描かれているという意味で個性的だと思った。特にヘキサヴィルの人の為に、と街を駆け回る主人公にとても共感できる。
・音楽
前述のグラフィックと相まって、これ以上無い程にマッチしている。
・インターフェイス
背面タッチ以外のVitaの機能を全て使っている。しかも新機種発売にありがちな「無理やり感」が全く無い。特に重力スライドや重力落下など、寧ろ右スティックだけでは無理がある状況が多いので、下手に機能を全部使おうとした某ADVゲームは見習って頂きたい。
・重力操作
本作最大の売り。これにより、箱庭ゲーにありがちなマンネリ感が全く無い。道に迷ったら取り敢えず空に「落ち」て、マップを使ってマーカーをした後に目的地に向かえばいい。つまり、「道を覚える必要が殆ど無く、複雑なマップを作れる」という事。前述の重力スライドがある為にだだっ広い道を移動する時もストレスが無い。
そしてマッピングされている場所には殆どどんな場所にも立つ事が出来る。普通のゲームならば天空に浮遊する島の下部分など製作する必要は皆無だが、このゲームはそこまで徹底的に作りこんでる。ゲーム内で必要になるジェム集めも、所謂「作業」な筈なのだが全然苦痛じゃない。
これらの理由から、重力操作で街を見て回るだけでもとても楽しい。進行中でなければミッションそっちのけで街中を飛び回って人やオブジェクトを飛ばして遊べる。めっちゃ楽しい。
BAD/REQUEST
ロードとストーリー。これが殆どのマイナスポイントを占めてます。
・ロード
スタート画面から本編をロードする時、サイドミッション(ミニゲーム)の開始やリトライをする時など、恐らく「始めからマップを読み込まなければならない時」にイラッとするくらいローディングします。大体20秒くらい。
Vitaはスリープ機能があるので前者は特に問題ではないのですが、後者は頻繁にプレイするので正直ストレスになる。まあ、殆どシームレスで巨大な箱庭を読み込むのは時間が掛かるのでしょうが.....(ヘキサヴェル最後の街は、それまでの3つの街の大体3倍以上ある、高低差も入れるとそれ以上)。せめてサイドミッションの時はどうにかならなかったのでしょうか。
・ストーリー
全体としての完成度は非常に高い。.....のですが、完全に未完結。伏線らしい伏線は殆ど回収されませんし、明らかに次回作を匂わせるEDです。が、2013年3月現在に至るまで、公式から続編のアナウンスはありません。売り上げやゲームアワード受賞の経歴から考えてないがしろにするとも思えませんが....完全沈黙なのが心配です。
・アクション
使い勝手が良すぎて、一周目は私も他ユーザーと同じく重力キックと必殺技ばかりになってしまいました。あとスライドキック。もうちょっと攻撃パターンを工夫出来ればもっと面白くなったと思います。
・その他
没入感が半端無いゲームではありますが、全体的に物足りないボリューム。ストーリーだけ追えば10時間くらいで終了してしまいます。サイドミッションはバラエティ豊富ですが、殆どは重力操作の一つに特化したミニゲーム。
DLCでサイドストーリー、サイドミッション、コスチュームが各400円で販売されていますが、3本だけで終わりです。もっと欲しい。
あと、キトゥンが生活している感じをもっと出して欲しかった。マップ上の全てのNPCと会話できるとか、民家やお店に入って買い物とか、電車や観覧車に乗って遊ぶとか....
容量的に難しいとは思うけど、せっかくの箱庭なのだからそういう遊び心も欲しかった。
COMMENT
プラチナ取得済み。
DLCは3つで1200円ですが、高いとは思いませんでした。内容的にも満足です。
正直他の方と殆ど同意見なのですが、ふと思い出してクリアデータとは別に新しくプレイし、やはり面白かったので書かせていただきました。
ありそうでなかった、そして各紙で『Vitaの為に生まれたゲームだ』と言わしめた全く未知の感覚が体験できるゲームです。もしもVita初心者の方が居たら迷わずこのソフトをお勧めします。
因みに私は、「最高なんて評価そうそうあるわけない」と考えており、ゲームに限らず最高点を付ける事は滅多にありません。
Amazonレビュー
レビュー者: Sid Vicious レビュー日: 2013-01-25NIGHTSの衝撃をまた再び…な感じでした。
NIGHTS・風ノ旅ビト・GRAVITY DAZEは、今のところ生涯ゲームの中のトップ3です。
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GOOD!
3Dとアニメ調の線をミックスしたビジュアル。
特に舞台となる街、巨大建造物。空から見ると遠くが霞んでいる様子などは絵画的な美しさ。
BAD/REQUEST
全体的に大ざっぱ。説明不足で、遊びにくくストレスを感じました。
時間制限で難易度を上げているミッションが多く、自由に空間を移動する爽快感はあまり感じられません。
通常画面に方角を示すナビがなく、現在地や方角の確認のたびにマップ画面を開かねばならない、またそのマップ表示も分かり難い。
普段はボタン操作中心、ボス戦などシビアな局面で突然タッチ操作が必須になる等、操作感覚がバラバラ。
わざわざ主人公の部屋に戻らないと任意セーブ出来ない。
そして最大の問題は、いくらなんでもロード時間が長過ぎでしょう。ゲーム開始時はともかく、同じミッションをリトライするだけで数十秒待たされる。
BADに挙げた他の項目は必ずしも致命的なものとは言えませんが、ロードだけは辟易しました。
COMMENT
移動の不便さ、セーブの不自由さ、常にギリギリな時間制限など、見た目の自由度とは真逆に、制約・制限が多くて疲れるゲームでした。
意外に古風で無骨なアクションゲーム(理不尽さなども含めて古風)としては楽しめると思いますが
自由度の高さや、新しく洗練された感覚を期待すると肩すかしを食らうかも知れません。