クリミナルガールズ INVITATION
中央値: 62 Amazon点数: 3.9
スコアーボード
標準偏差 17.38 (難易度) 1.75 mk2レビュー数 4ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 1pt | 3pt | 1pt | 1pt | 2pt | 2pt |
29pt
GOOD!
「キャラ」
いわゆるツンデレに特化したキャラメイク。どのキャラも最初はかなりイラッと来るレベルで可愛げがないが、仲の良さが最終段階に到達するとものすごいデレデレになる。こういう演出が好きな人は楽しめると思う。
ただ、絵自体は結構独特。パッケージ絵が一番気合入っているので、確認して合うか合わないは見ておいた方がいいと思う。
「おしおき」
このゲームの売り……ってことでいいんだろうか、一応、一番に手がかかっているところだと思う。
セリフなどが結構攻め気でエロい。絵柄が気に入っていて、声優さんが好みなら楽しめるか。
一部ミニゲームの難易度が高い(というより操作しづらい)が、まあ、これくらいなら試行錯誤で何とか。
「キャラソン付き」
付き、とはいえキャラエンドのバックでちょっと流れるだけなのだが、メインヒロイン全員にあって曲数も多いので評価。
視聴とかができればもうちょっと高評価だったけど、ただEDで流れるだけなので評価もそれなりで。
BAD/REQUEST
「戦闘」
このゲームにおいて、プレイヤーは戦闘コマンドを選択できない。
正確には、4人の戦闘メンバーの提案した選択肢の中から、一ターンにつき一つしか戦闘コマンドを選べない。提案されない技は、たとえそれがどんなにその状況で有効だとしても使えない。
それでも、次善の有効策を提案されるのならまだいいのだが、実際には、
・敵のHPが一万を超えていて、通常攻撃では1?200程度しか与えられないのに、平然と通常攻撃を提案してくる。
・大威力大消費の最強スキルを、それこそ通常攻撃一発で決着がつくようなタイミングでばかり提案してくる。
・多くの敵キャラに囲まれた状況でも、何故か初期の弱い単体攻撃スキルや通常攻撃を提案してくる。
などなど。
一言で言えば、「戦闘AIが間抜けすぎる」
最適行動ばかり提案しろ、とは言わないものの、間抜けな提案でしなくていい苦戦を強いられるのは酷いストレス。
こういうシステムを構築するなら、最低限、「プレイヤーが自由に選択できる場合、どういうコマンドを入力したいと考えるか」を予測してAIを組んでほしかった。
逆に言えば、それすらできないなら、こういったシステムは企画段階でボツって欲しかった。
あと、バランスも悪い。
一ターンに一コマンドしか受け付けない、という作りなため、「回復を選んで全体を回復した直後、また全員がダメージを食らう」などという無意味極まるターン消費がザラに起こりうる。この程度の問題はテストプレイ段階で間違いなく炙り出せたと思うのだが、なんでこれで行けると思っちゃったのかすごい疑問。
「演出」
戦闘時を中心に、演出周りが非常にしょぼい。
何しろ、戦闘時のキャラグラが「通常」「構え」「攻撃」「防御」「被ダメージ」しかなく、その五枚で紙芝居するだけ。いくらなんでもPSVitaでそれはどうなんだろう。
正直この程度の演出なら、無料で公開されているフリーゲームでももっと派手・丁寧なのはざらにある。5000円以上も取る商業作品でこの体たらくはいくらなんでもひどすぎる。
「シナリオ」
短い。
戦闘に不必要に時間が掛かるから、プレイ時間自体は短くはないのだが、テキスト量が異常に少ない。
仲良くなる過程しかり、試練を乗り越える過程しかり、流れ作業のように話がポンポン進んで印象に残らない。
このゲームはきっぱりとキャラゲーで、かつキャラ人数がそれなりに多いんだから、それぞれの「キャラの良さ」をグイグイ押してくれなければ好き嫌いさえはっきりできない。
もう少しちゃんとストーリーとキャラを書ける人をシナリオに起用してほしかった。
「グラフィック」
お仕置き画像は基本一枚で、お仕置きごとに服を変えるだけ。
一枚絵はエンディングのみ。イベント時のカットインすらない。
戦闘時のグラも少なすぎる。
通常立ち絵も表情差分幾つかと着衣差分一パターンのみ。
クリア後にはイラストギャラリーに多少追加される絵があるものの、それをプラスしてもゲームとしてのイベント絵が少なすぎる。
はっきり言って、フルプライスに近いゲームでこれはない。ちょっといい加減にしてほしい。
「システム」
タイトルへ戻るがない。ステータス画面では直接キャラの並び替えができない。マップ移動時の移動速度が遅く、敵の出現頻度も高く、敵出現抑制スキルは15秒ほど移動するだけで消える。その上で大半のイベントが「マップをうろつけ」というものだからいわゆる「出来の悪い昔のRPG」みたいなイライラが不可避。
キャンプ画面でステータス画面を開けない、MP回復アイテムなどが極端に高価、お仕置きに莫大なお金がかかりすぎる、装備品などのRPGらしい要素が皆無、などなど、ちょっとしたプレイヤー視点があれば回避できるシステム上の不手際が多すぎる。
上記のうち、いくつかは「仕様」で流せるレベルなのだが、「上記全てが足りていない」から総合的にすごいストレスを感じる。
あと、本体に説明書さえついていないのはなんでなのか。データ販売のみじゃないんだから、紙ベースの説明書くらいケチらなくていいと思うんだけど。
COMMENT
視点はいいし、コンセプトもはっきりしている。
キャラ自体も魅力があったと思うし、世界観なども小さいなりにまとまっていたと思う。
が、総合的には「もう二度と日本一ソフトウェアのソフトを、レビューを見ずに買うことはあるまい」と決意させるに足るダメさ加減を見せつけてくれるソフトだった。
ローコスト制作というか、ある意味ではソシャゲ以下。フリゲでさえこれより素晴らしいゲームはごまんとある。
ストイックにゲーム性で勝負するわけでもなく、キャラゲーとして、絵やシナリオで頑張った訳でもない。
システムや演出にこだわりがあるかといえば全くなく、ただなんとなく表紙に萌え絵を載せただけのゲーム、という印象しかない。
なんか色々残念だった。
Amazonレビュー
レビュー者: Amazon カスタマー レビュー日: 2017-05-16アクセスランキング
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GOOD!
このゲーム最大の特徴は「おしおきシステム」である。
敵から獲得するOP(他のゲームで言うお金)を消費して「おしおき」をした結果、仲間にスキルを覚えさせることができる。おしおきの種類はゲームが進めば増えていく。
そして覚えたスキルは戦闘中、提案という形で出てくる。これで面白いところは1ターン中に一人の提案しか受けられないところ。そして提案はその戦闘の状況にあったものが出てくるところだ。(ただ、時々やる意味の薄い提案も出る)
雑魚戦では弱点をついた全体攻撃で一掃する提案が1ターン目に出たりするし、
ボス戦では敵の強力な攻撃の前兆(大抵強力な技は1ターン貯める)の後には全員で防御する提案が出たりする。
もちろん覚えていないスキルは使うことが出来ない。
なお、普通のゲームで言う「たたかう」ですらスキルとしてあるので最低でもそれだけでも覚えておかないと戦闘中やる気を出さずに何もしてくれない。
仲間もそれぞれ特徴があり、こいつは物理アタッカー兼デバフ役、こいつは回復役、とはっきりと分かれている。わざと使わない等しない限り仲間は全員使うことになるだろう。
移動中に煩わしくないように敵との戦闘を避けるスキルもあるし休憩ポイントに転移するアイテムもあるため危なくなったら休憩ポイントに帰る、を繰り返せば簡単にダンジョンを攻略できるだろう。
難易度は結構低く、普通のRPGに慣れた人ならば簡単にストーリーを進めることが出来るだろう。
BAD/REQUEST
戦闘中の行動は仲間から提案されるというシステムなのだが、提案で表示されるのは提案してきたキャラのセリフでありスキル名ではないので使ってみて初めて「この提案はこのスキルのものなんだな」とわかること。
一応、消費MPと分類(通常攻撃、攻撃スキル、回復、補助等)も表示されるしセリフからどんな行動なのかを推測出来るものもあるが一見どんなスキルかわからないものもある。
やってるうちに自然と覚えてしまうので大きな問題ではないが慣れるまでは戸惑うだろう。
また、戦闘中もボイスが入るのだがボイスが被って聞き取れない場合があるのにサウンドテスト等で個別にボイスを聞くことが出来ないのが結構不満である。
COMMENT
総評としてはじっくりやるとすぐ終わるが少しずつやればそこそこ楽しめる良いゲームだと感じられる。ただおしおきをする時はイヤホンやヘッドホン(できれば音が漏れにくいもの)を使用し画面を他の人に見られないようにするといいと思う。