ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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5pt | 5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 3pt | 1pt |
86pt
GOOD!
X/X-2のツインパックでプレイ
「ナギ節を作って欲しい」という召喚士の覚悟としての重い使命を背負って旅をする物語であり、重圧や死への恐怖が日常的に支配するオリジナリティー溢れる世界観とストーリー。
魅力あるストーリーや登場人物、面白い戦闘の賜物か、「やらされている」 と感じることは全く無く、むしろ「先が見たい!」という気持ちがどんどん沸いてくる。
シリーズ初となったボイスも、そのキャラに合った声の声優さんばかりで、違和感があるどころか、感情移入の度合いが格段に違っており、評価の高いストーリーの重要な肉付けにもなっている。
今作はアジア風の舞台ですが、中世ヨーロッパ風でなくても幻想的なグラフィックス、雰囲気が出せるという好例である。
HDリマスターされるにあたっても、そのイメージを微塵も損なっていない。
BGMも「敵襲」「襲撃」「挑戦」等重要な戦いにおける緊迫感十分であり、シリーズでもトップクラス。
そしてこのリマスターにおいてアレンジされることになったわけだが、
元の曲が良いのもあり、全体的に神曲である評価は変わらない。
X最大の特徴と言えるのが、ATBを廃止して代わりに導入されたCTBだろう。
CTBによりバトルスピード的には極めてゆっくりになりその上味方と敵の攻撃順番が丸分かりになり、それを利用してXの召喚システム上、敵の攻撃の前に召喚獣を呼び出してやり過ごすというテクニックも使えるなど、かなり初心者を意識した作りとなっている。
ゲーム本編の特徴としては、とにかくチュートリアルがやたらと多く出現するため、所謂「とっつきにくさ」がほとんどないことが挙げられる。
PS以降で初めてゲームに触れた人もいるだろうからマニュアルなしで入っていけるようにしたのだろうけど、これは「過剰な親切設計」の感が否めない。
前、中盤のうちは敵の出現パターンや特徴が決まりきっており対策(○○系には××で攻撃とか)がパターン化しているものの、後半はそれなりに応用的になり「工夫を凝らせば勝てるようになる」といった設計になってくる。
ゲームバランスで見ればやはり易しめの部類(難易度にすると2点寄りの1点)であり、戦闘中に交代させるなりしてきちんと全員参加させておけば余計な稼ぎの必要は無いバランスである。
ボス戦は通常のバトルには見られなかった、新鮮な感じの舞台が多く、トリガーコマンドで魔法陣を移動しながらのバトル等、CTBならではの独創性は見事なものがあった。
そして、物語の終着となるEDもとても良い。悲しいけれども、希望が持てる。あの後どうなったのだろうか?という余韻の楽しめる作品というのは名作・傑作であるが多いが、この作品も然り。
BAD/REQUEST
・従来のMAP形式ではなくて、街とフィールドが1体になったアクティブフィールド
Map上で町の中と外の区別を付けない方式は一部のRPGではお馴染みだが、やはりストーリーが一本道のFFでやるとより窮屈に感じてしまうだけに、個人的にこの方式はあまり好きにはなれなかった。
・BGMのアレンジ
ボスBGM「敵襲」の様に改悪された印象の曲が見受けられた。
・「キャラの強さのインフレ」と「裏要素」の関係
ご存知の通りこのゲームでは単発のダメージが5桁まで可能である(ただし、キャラを育てた上で条件を満たさないといけない)。
だが、本編クリアには必要のない「余計」な要素である。むしろそこまで育てすぎてしまうと面白くなくなる。
そこで、そういった段階まで育成する意味を訓練場という要素に与えている訳である。
しかしそれは「余計」であることには変わらない。そしてそれが本編のボスの存在感を損なう原因にも繋がる。
DLCで購入出来るインターナショナル版では更に(その上をいく)ヘルティック召喚獣等が追加される。
不要なキャラの育成に、その為のオマケを用意する。
無用な物に、更に無用な物を追加する。
そういった「無駄な肉をつけて醜く太らせ」た要素に対して、当時から一連の波紋を呼び続けた。
改めて「裏要素」とはどういったものかを考えさせられる。
COMMENT
元となるのはVIIIを作ったスタッフによるをPS2で第一弾のFF。
前身であるFFVIIIが失敗作と評されただけに、同じスタッフの手による初のPS2での作品となるこの「ファイナルファンタジーX」は、いったいどのようなゲームとなるのかという、ファンからの注目は大きかった。
それまでのFFシリーズの伝統を受け継ぎつつも、ワールドマップの廃止やスフィアシステムなどストーリー主導に向けた大胆な要素が加えられており、そのため従来のFFシリーズのファンにとっては若干違和感のある作品かもしれない。
それでもひとつのRPGとしてみれば、VIIIやX-2以降などよりは遥かに出来が良いため、ファンからの支持は大きく今なお名作として評価されている。
そして、これを超えるストーリー、には未だに出会えてない。そのくらい、ストーリー要素の完成度が高い!
「FFXのインター版にFFVIIのような新イベント(物語)が追加されなかったのは、あのシナリオに新しく話を付け加えようとすると、出来上がっている世界を壊してしまう。語りすぎてしまう結果になる」
とある攻略本のインタビューにあったのは「本当にそうだよ!」と賛同出来る。
Amazonレビュー
レビュー者: Amazon カスタマー レビュー日: 2017-07-03アクセスランキング
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GOOD!
PSの作品と言う事もあって、映像も綺麗ですし、CGもふんだんに使われています。
しかしこの作品に対して見るべき所は違うのです。
卓越されたストーリ展開、優れたサウンドトラック、絶妙なタイミングの演出、敵味方も感情移入出来る人間関係、「死の螺旋」が示す物語の悲惨さ・・・これらがFF10の見るべき所だと思います。
特にストーリの悲惨さに関しては、ヒロインの両親がゲーム時点で既に死んでいます。 物語中でも命の大切さどころかバンバン人が死んでいきます。
主人公たちが『命』と向き合わねばならない災厄とゆう混沌、 その中でヒロインが陥るであろう運命に必死で抗おうと時にヤケクソを通り越す主人公たち。
与えられた運命と代償通りの結末・・・
ストーリーを裏付ける世界設定もすごいものがありました。従来のFFのもつ「召喚士」、「チョコボ」、「黒魔法」、「白魔法」といった動かし難い設定をベースにして、いままでにないアジアンテイストで幽玄的な舞台をうまく作り出していると思います。
音楽もよかった。今作新たに加わった浜渦氏、仲野氏の曲も非常にカッコイイ。
全般的にアレンジされていますが、名曲「萌動」 はリマスターにおいて新たな音楽パートが加わり益々名曲になりました。
FF7で散々指摘され、8,9でも一向に改善の兆しが見られなかった操作性についても大幅に一新、改善されました。
マップの相関性などがそのいい例で、一つのマップ上で行動できる範囲が基本的に狭く作られ、さらには行動できる範囲が右上にマップ表示されます。深い森のなかから一歩進むと華やかなグレートブリッジに辿り付く等、ゲームのテンポのために余計な部分を切り落としているのです。
飛空挺を使っての移動も同じです。場所を指定すると変な長ったらしい飛空挺ムービーが入ることなく一瞬でその場所に着きます。
戦闘システムも従来のATBを廃止し、新しCTBを採用。
成長システムでもパワーアップもすごろく感覚で楽しみながらキャラを育てられるスフィア盤システムを採用。
普通にクリアする範囲ではキャラのレベルアップに近い感じで個性を保ちながら、「技スフィア」、「黒魔法スフィア」等で他のキャラのアビリティーを補完といった形で5で言う「ジョブ+アビリティー」システムに近い感じです。
スフィア盤システムに関しては、その後しばらくの間RPGの成長システムのお手本であった様です。
BAD/REQUEST
武器,防具の強化を通じてキャラを強くする実感が沸かない。システムが批判される要因でもある。
自由度が無く、世界全体のマップも意外と狭い。この為、「探索」を重点に置くプレイヤーには受け付けないかも。
訓練所の裏ボス達と戦う段階になると、キャラの個性が無くなり、攻撃手段も「ダメージ限界突破武器のクイックトリック」オンリーになる点。
インター版準拠にすると、裏ボスの追加と同時に、クイックトリックは弱体化され、結果として裏要素のバランスが変わりますけど、行き着くところはクイックトリックありきです。
COMMENT
最大のウリであるシナリオが、本当によく作ってます。2、4、7に続いて久しぶりにシナリオにハマりました。これだけ物語に引き込ませるゲームは、特にPS3やVita(又はWiiやDS)以降では殆どない筈です。
そのイベントごとにそのキャラが何を考え、どう感じたのか表情の部分からしっかり作っています。
悪いところであった口パクとセリフが合っていないところはHDでリマスターされても変わらずだったかな?
後半強力なボスが登場し、結構ゲームオーバーになりました。難易度でいえば7,8,9よりはやり応えがあり、といっても過去の作品(4など)程でもなく、ストレスを感じさせる要素も無いことからプレイヤーの実力がそのまま反映されやすい。
結論を言うと優等生的で万人受けする良作です。あと、続編に10-2がありますが、FF10の雰囲気をぶち壊した超駄作でありこちらは全くお勧めできません。