GOOD!

１、２ともハードモードでひと通りクリアしたところでレビューを。シリーズ自体が初プレイなので、移植うんぬんは特に気にせず。

・アクション
デビルメイクライと似てるなー、という感じ。連打でもスムーズに繋がるし、コンボも色々と独創的な形で工夫しつつスピード感のあるアクションが出来て、とても満足。半裸・刺青・白塗り・２ｍのオッサンであるクレイトスさんが見せるトドメ演出（CSアタック）は豪快で、思わず呆れて笑いが出るものも。苦しめられたボスを倒した時のCSアタックのカタルシスはちょっと危ない気がするほどで、ボタンを押すたびに「オラッ！」とか口に出る。
固定カメラ式なので、2Dアクションなどとさほど変わらない感覚でプレイできるので、操作に関してはとても慣れやすい。

・主人公
クレイトスのキャラクターがとにかく強烈。神に喧嘩を売り続け、ただ復讐に身を捧げる精神や非戦闘員だろうが目的のためなら躊躇なく虐殺する態度など、感情移入しづらい一面もあるが、理不尽な宿命への憤怒を満身に込めて暴れまくる愚直な姿は応援したくなる。

・巨大モンスター
ワンダの巨像にインスパイアされた作品だが、巨大なモンスターを相手にした戦闘は実際面白い。１、２あわせると丁度良いくらいのバリエーションもある。

BAD/REQUEST

・快適さ
Vitaのボタン数の関係上、メイン画面と背面タッチパネルに入力が割り振られている。手に力を入れ過ぎると、うっかり画面を触って武器変更で隙が生じたり、無駄に死体を担いだりおろしたりするはめになったりすることはあった。

・事故死（特に１）
１は天井の梁を歩いたりなんかしたり、といった道中の戦闘以外のシーンが妙に難しく、カメラの微妙な動きなどで入力がずれたりして転落することもあった。２ではただストレスになるような要素は大幅に削減されている。

・グラフィックス
ムービーシーンがPS2から直移植なので、かえって画像が粗いのが残念。とはいえ描かれるクリーチャーやら世界は壮大で、迫力がある。

COMMENT

アクションゲームとしては、これまでプレイしてきた中ではトップ５に入るほど面白かった。歯ごたえのあるプレイがしたい人から、三國無双みたいな感じでスカッとしたい人まで楽しめる良作。ストーリー自体はシンプルなものだが、背景のモチーフは壮大で、クレイトスのキャラクターに没入できるなら非常にやっててやりごたえがある。
高難易度は基本的に死にゲー、覚えゲーではあるが、コンティニューポイントが多く、基本的にストレスなくリトライできる。逆にリトライが簡単すぎてやめどきを忘れることも。

クリアした上で、１のチャレンジモードは是非プレイしてみて欲しい。