俺の屍を越えてゆけ2
中央値: 50 Amazon点数: 2.0
スコアーボード
標準偏差 16.43 (難易度) 2.30 mk2レビュー数 10ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 2pt | 4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 3pt |
59pt
GOOD!
・育成システム
1ですでに完成されていましたが、ひたすら戦って死に、得たものを後へと継いでいくというハクスラ的な要素はそのままです。オリジナリティーのあるシステムですし、それゆえにはまる人もいれば、作業感が強く合わない人もいるでしょう。
・難易度
これも1と同様ですが、早く進めたいプレイヤーへの配慮から様々な難易度が用意されており、純粋なバランス調整のためだけの存在であるのは、大変好感が持てます。
ただ、簡単なゲームに慣れていると、「あっさり」(いわゆる「イージー」)にしていても、なかなか進むことができず難しく感じられるところもあります。
・お祭り感
ストーリーも失われた祭具を集めることが最初の目的となるわけですが、全体的にお祭り感があっていいです。
赤い火と呼ばれる状態になると、シンボルモンスターがおまつり騒ぎをしだすところや、音楽もテンションが上がってとてもよいです。
また、術の併せでは、複数のパーティメンバーが同じ術を利用することで威力が倍化しますが、掛け声の「わっしょい!」もよかったです。
BAD/REQUEST
・ストーリーに合わさるシステムのゆがみ
夜鳥子という新キャラクターが今作登場するようになりましたが、それに合わせてのシステム調整がよくありません。
自分の一族が脈々と次世代へと思いをつないでゆくゲームで、一族史も用意されており、一族のランキングもあります。
夜鳥子というキャラは実際に一族の一員となって戦いに参加するわけですが、これがしばしば強引に一族の中にねじ込まれるような形になっており、衣装も独自衣装で、一族の中で浮いて異物感が強く愛着を持ちにくいです。そしてこのキャラのおかげで家系図に乱れが生じ、人によってはかなりの拒否感を抱きます。1のシステムを作って、どうして今回このような無理のある改悪が行われたのか理解しがたい点です。
・神様の性格
中ボスの神様と戦う際に、会話がありますが、夜鳥子と晴明がいかにすごいか語る神様が多く、若干しつこいです。
そもそも大半の神様は1の時点で登場しており、両者とも新キャラなわけで、前回はそのような話は出てき得なかったわけですが、今回は2人の話ばかりしてくれます。中には設定が明確に変わっているじゃないかと思える神様までいます。またそんな2人に恋愛感情を持つ神様も多く、一部に関しては会うのも嫌になるほど気持ちが悪いです。
前作ではそれほど多くが語られる内容ではなかっただけに、今回の性格付けでひどく思える神様が増えたという印象です。
・神様の下天
条件を満たしていくことで、地上の神様を天界に戻し、そうすることで、一族は神様と交神をし、子供を作れるようになります。ところが、一度は天界に戻したと思った神様が特に理由もなく、地上へと降りてきます。こうなるとまた神様を探して討伐しなければなりません。かなり面倒なことになります。しかもこの降りる確率というのがものすごく高いです。いくら地上の神様を天界に戻しても、一向に天界の神様のストックが増えません。確かに交神する相手はたくさんいますが、遺伝子の弱い神様から強い神様までいるわけで、後半になればなるほど、交神する相手がいないという事態に悩まされがちです。ストーリーが進むと神様も一緒に強くなっているので、進行を著しく阻害してくることもあり、邪魔です。一度返した神様は降りてこないでほしいです。もし経験値稼ぎに必要であれば、その場所で戦うか戦わないか選択できるようにして、その瞬間だけ降りてくる設定にすべきです。
・ダンジョン
不便に感じることは多いですが、不親切さは、まあ前作もこんなものじゃなかったかな、と。ただ鍵に関しては本当にうっとうしいです。ここは「は」の札をとることで完全解決しましたが、やっぱり最初から鍵なんかいらなかったんじゃないかと。水門だとかショートカットの関係はありますが、それも鍵を使わなくても、今だって特定の方向からじゃなければあかないようになっているのだから、開くという動作だけで十分じゃないかと思いました。
COMMENT
ゲームとしては悪くはありません。ただ前作がありながらどうして今回このようなシステム、ストーリーになったのかは甚だ疑問が残ります。このゲームは前作から15年の歳月を経ており、宣伝用のコマーシャルにも非常に力が入っています。そのコマーシャルは、15年の中で、3回も同じキャストで「俺屍」のメッセージを伝えていきました。こんなに良いCMが作れたのに、どうしてこんなシステムになってしまったのかが理解できませんでした。それらは「俺屍」の中に込めるべきメッセージはみんなが共有できていると感じさせる感動的なものでした。
ゲームとしては悪くなかった。でもなぜこうなっでしまったの?
あまりに不可解な変更が加えられてしまったことが、今回多くのファンを失望させたことは想像に難くありません。
Amazonレビュー
レビュー者: Amazon カスタマー レビュー日: 2016-01-262回目の祭りまでは楽しめました。
そこからが最悪。
私はRPGを投げ出すことはしないのですが、これは別。ストーリーは悪くない。BGMも、交信なども良い。コーちんは可愛『かった』。
何が悪いって、皆さん書いてますが夜鳥子というキャラです。
正直夜鳥子が出てくるのは最初だけでよかった。
夜鳥子のせいで宿敵晴明すら気の毒に見えてくる始末。しかもプレイヤーであるはずの一族に蚊帳の外って…こんな仕打ちある?
普通はプレイヤーに気に入ってもらうためのストーリーを作るでしょうよ。なぜわざわざ不快感を感じさせることばかり設定に組み込むのか謎過ぎます。
しかも一族反映のため必要な交信を夜鳥子はしない…もう、はぁ?ですよ。何をお高く止まってらっしゃるのか?
ボス戦には必ず夜鳥子が必要ですが、交信のための奉納点まで持っていかれます。しかも夜鳥子は奉納点で強くなって出てくる。一族は交信を繰り返し強くなっていっているというのに、全くもって納得いきません。
15年も待ち続けた前作からのファンに申し訳ないと思わないのか疑問です。
夜鳥子のせいで『命の尊さ』が半減されます。
ネタバレ含む※
宿敵晴明の親である夜鳥子を一族に加えること自体が深いです。しかも、夜鳥子はなぜあんなにも神様たちに愛されているのか??後半ほぼ一族は蚊帳の外。夜鳥子のためのストーリーかいなと思います。そもそも一族が悲願を果たすためにという設定なのになんか変わっていませんか??
最悪です。
もっとよく考えてゲームを作って欲しかったです。
アクセスランキング
-
LOVELY×CATION 1&2
■ ジャンル:ずっとずっと初恋の日々アドベンチャー ■ プレイ人数:1人
■価格:7344
■発売日:2015-05-21
-
フリーダムウォーズ
■ ジャンル:“奪還”マルチプレイアクション ■ プレイ人数:1人(アドホック:1〜4人)
■価格:6264
■発売日:2014-06-26
-
ペルソナ4 ザ・ゴールデン
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:5,980円
■価格:7329
■発売日:2012-06-14
-
GOD EATER 2(ゴッドイーター2)
■ ジャンル:ドラマティック討伐アクション ■ プレイ人数:1~4人
■価格:5980
■発売日:2013-11-14
-
討鬼伝
■ ジャンル:ハンティングアクション ■ プレイ人数:1~4人
■価格:6090
■発売日:2013-06-27
-
英雄伝説 閃の軌跡
■ ジャンル:ストーリーRPG ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:6,200円 ■ 限定ドラマCD同梱版:8,190円
■価格:7140
■発売日:2013-09-26
-
GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動
■ ジャンル:重力アクション・アドベンチャー ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:4,900円
■価格:5980
■発売日:2012-02-09
-
閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-
■ ジャンル:爆乳ハイパーバトル ■ プレイ人数:1人(オンライン:2?4人) ■ 限定版:10,810円
■価格:6980
■発売日:2013-02-28
-
SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)
■ ジャンル:アクション ■ プレイ人数:1~4人
■価格:5980
■発売日:2013-03-07
-
KILLZONE: MERCENARY(キルゾーン マーセナリー)
■ ジャンル:FPS ■ プレイ人数:1人(オンライン時:1?8人)
■価格:4980
■発売日:2013-09-05
GOOD!
音楽は非常に素晴らしいと感じました。単純に良いというだけでなく、このゲームが持つ空気感とよく親和していて、「なるほどこういう雰囲気のゲームだよね」という説得力があります。だいぶ昔のゲームの続編が最新機種で出るというギャップ、あるいは私たちに馴染み深いはずの和風の設定に、非常に独特なゲーム性を兼ね備えているというギャップ。そういった、「懐かしさ」と「新しさ」の両面を持ったゲームだという点も見事に表現していると思います。
オリジナリティはやはり高いと思ます。短命の一族が子孫を残しながら少しずつ強くなっていき、悲願達成を目指す。RPGというジャンルにおいてこういったコンセプトのゲーム自体が珍しいし、またその珍しい世代交代型ゲームの中でも、「世代交代」というものにシステム面から深く踏み込んでいます。能力面での遺伝は前作からありましたが、今作ではそれにくわえてキャラクターの外見にも反映されるようになっていて、必ずしも美形が生まれるとは限らないわけですが、これはこれで面白いと思いました。グラフィック面のクォリティでもっと頑張れていたらさらに素晴らしかったのですが。
また、ネットワークを介して他プレイヤーの国へ「遠征」できるというのも目新しく、そのアイディア自体は良かったと思います。
BAD/REQUEST
熱中度については、残念ながら最低点をつけざるを得ません。今まで買ったほとんどのRPGを最後までクリアしてきた自分が、途中で投げ出したからです。
理由はいくつかありますが、「俺の屍を越えてゆけ」というタイトルなのに、その「俺」や「俺の子孫」が主人公ではなかったという点はやはり大きかったと思います。
「自分のキャラが世界の中心になかったから不満だ」と言っているわけではありません。大きな世界の仕組みの中でちっぽけな存在が精一杯生き抜き、その生き様が物語となることだってあります。そういった物語においては、そのちっぽけな存在は紛れもなく主人公です。そういった方向性で名作となったゲームはいくつも知っています。
しかしこのゲームはそうではありません。このゲームはヒロイン「夜鳥子」のために、名も無きキャラクターを操作し(もちろん名前をつけることはできますが、その名前に記号以上の意味はありません)、彼女の個人的なわだかまりとそれによって引き起こされた事件を解決してあげることが目的です。「夜鳥子」に尽くさないという選択肢は存在しませんし、「夜鳥子」を無視してゲームを進めるという選択肢も存在しません。
これはシナリオだけでなくシステムにおいてもそうです。戦闘メンバー、家族計画など、とにかくゲームを進める上であらゆる点が「夜鳥子」に縛られ、それを拒否するとゲームが進みません。「夜鳥子を拒絶する」=「ゲームクリア不可能」になっています。つまり、私がゲームをクリアできなかったのもそういう理由です。
最初からそういうコンセプトのゲームだったというなら、それはそれでやりようがあったと思います。制作者が同じである「リンダキューブ」などは実際そういう面がプラスに働いていたと思います。しかし「俺の屍を越えてゆけ」というタイトルの続編でそれをやるのは非常に食い合せが悪く、シナリオにおける「夜鳥子」の掘り下げが甘いこともあって、プレイした感覚としては「なんだかよくわからない人のために我が家の資産が食いつぶされ、我が子が苦労させられ続けるのを実感するゲーム」という印象が拭えません。「俺屍」というタイトルと中身が合っていない、というのが端的な感想です。
快適性は低いです。何をすればよいか提案してくれる「コーちん」のナビシステムだけは便利で良かったのですが、それ以外の問題点が大きすぎました。
とくに、広すぎる上に全体マップがなく現在地の把握が困難な迷宮、その迷宮を唐突に通せんぼしてくる無数の鍵(対応する鍵がどこにあるのかはノーヒント)などは大きな問題です。鍵はとある裏技でなんとかなるのですが、そもそも探索に時間制限があるゲームなので、広く複雑な迷宮自体がまったく楽しくないのです。前作ではその辺を考慮してシンプルな構造になっていたと思うのですが、続編でなぜこうなったのか理解に苦しみます。迷宮を移動するときの視点も非常に見づらく、敵を回避したり、逆に敵にアタックを仕掛けるのもやりにくく、とにかく探索中は常時ストレスを感じていました。
また、「遠征」のアイディアは良かったのですが、その「遠征」によって行ける国のリストに出てくる国がどうにも自分の現状に合っていなかったり、かといって条件に合った国を検索する機能もほとんどなかったり、にもかかわらずこの「遠征」を行わないとゲームプレイの幅が非常に狭まってしまったり…と問題点は多いです。
COMMENT
とんでもなく質の悪いゲーム未満のシロモノだとか、制作者のやる気の無さがにじみ出ている駄作だとか、そういったものではありません。オリジナリティも良いところもあります。しかし総評としてみると、「ここをこうすればよかったのに」「なんでこうしてしまったのだろう」という残念感が非常に大きいです。
特に、ゲームの中心に特定のキャラクター「夜鳥子」を、決して取り除けないレベルでガッチリ固定してしまった点については、なぜ「俺屍」でこれなのか?という疑問がどうしても拭えません。前作のファンでなければここまで疑問は感じなかったのかもしれませんが、このゲームは各種広告媒体、テレビCMに至るまで再三にわたって「前作」を意識したアピールを行っていましたから、肩透かしを食った気分です。
制作者がこちらの気持ちを理解していなかったのか?それとも、こちらの予想をあえて裏切ることで期待に応えようとしたのか?真実はわかりません。制作者のコメントも出ていますが、それがすべて本心である保証などどこにもありません。ただはっきりと言える自分の中のこととしては、「俺の屍を越えてゆけ」というタイトルを15年前に聞き、そのゲームをやったときに感じたものは、このゲームの中には感じられませんでした。