真 流行り神
中央値: 43 Amazon点数: 2.1
スコアーボード
標準偏差 10.38 (難易度) 1.75 mk2レビュー数 8ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 1pt | 3pt | 2pt | 1pt | 4pt | 2pt |
39pt
GOOD!
シリーズファンとしての評価になることに留意してください。
・快適さ
基本的に、旧シリーズから受け継がれたものであるため、高速スキップ、分岐ツリー、バックログからの読み戻しなどは一通りそろっています。プレイするうえで特に問題はないでしょう。
・BGM
個人的に一番の評価ポイントです。どの音楽もゲームの雰囲気に合っていたと思います。他のサイトなどでは、ライアーズアートの音楽の評価が低いですが、私はよかったと思っています。
というのも、このライアーズアートの部分だけ「逆転裁判」や「ダンガンロンパ」のようなイケイケな曲になっているのです。そのため「雰囲気に合ってない」と感じる人が多いのでしょうが、私は爽快感があっていいと思いました。
というか、このBGMが無かったらライアーズアートが本気でダメダメになると思います。
BAD/REQUEST
正直言ってBADのほうが多いです。
・オリジナリティー
個人的に一番の問題点です。今作ではストーリーの進め方が一新され、「科学ルート・オカルトルートの分岐」がなくなっています。
旧シリーズでは、オムニバス形式でそれぞれ独立した中編シナリオがあり、途中の選択肢によって科学ルート・オカルトルートの二つに分岐しました。そのため、一本のシナリオにつき二つの展開と解答が用意され、プレイヤーはそのどちらかを自由に選ぶことが出来ました。これが流行り神シリーズの最大の特徴となっていたわけです。
しかし今作では、一本のメインシナリオから、選択肢を選んでサブシナリオに分岐する、いわゆる「かまいたちの夜」方式になっています。そのため、シナリオ内での分岐がなくなり、膨大なバッドエンドと一つしかない真エンド、という構成になりました。なので、シリーズ最大の特徴が消滅し、その他のノベルゲーと変わらなくなってしまったように思います。
・演出
制作側はインタビューなどで、「ホラー演出に全力を注ぎました」みたいなことを言っていましたが、私にとっては「怖い」というよりも、「不愉快」と「理不尽」でした。
体を八つ裂きにされたり、内臓が飛び出したりというグロ描写ばかりで、プレイしてて精神的にしんどいです。「かまいたちの夜2」の「惨殺篇」を思い出しました。あれを「ほぼ全シナリオで」やっている感じです。
もう一つの問題点は、キャラクターの死亡描写です。
今作では、キャラクターが死にまくります。はっきり言って主人公以外はみんな死ぬ危険性がある、と考えていいでしょう。
しかし、その死に方のほとんどが「ちょっと目を離すor別行動をとる→次回登場時にはすでに瀕死or死体」というパターンが多いため、キャラクターの死にプレイヤーが関与する余地が少なく、理不尽に感じました。
・キャラクター
主人公はいわゆるスイーツ(笑)な性格で、自分の主義主張をやたらと振りかざすことが多いため、行動や言動が鼻につくことが多いです。
また、仲間キャラクターは多くのシナリオにおいて「すぐ死ぬ」か「役立たず」であるため、あまり目立たず魅力もありません。
旧シリーズでは、どのキャラクターにも、自分の得意分野で活躍する場面があり、良くも悪くも目立ってたのに……。
・グラフィック
キャラデザが旧シリーズと比べて「マンガ絵」よりになっています。
それ自体は別にいいのですが、イベントでの一枚絵は旧シリーズのものに近いタッチになっています。そのせいで、立ち絵とイベントでの一枚絵とでキャラクターの印象が変わりすぎている場合が多く、ものすごく違和感を感じます。
また一枚絵も、デッサンがおかしかったり(腕が長すぎる)、文章と合ってない(「殺し合い」の場面で「男二人が刃物を持って向き合って棒立ちしている」という絵しか出ないなど)ということがあり、どうにもちぐはぐな印象を受けました。
・システム
新登場のライアーズアートですが、これがかなりクセモノです。
これは短い制限時間の中で、三択の選択肢の中から正しい選択肢を選んで一定以上のポイントを獲得すればクリア、というものですが、その選択肢が分かりづらい場合が多いです。
具体的に言うと、その選択肢を選んだ時に、主人公がどういった回答をするのかが分かりづらく、プレイヤーがしたかった回答と全く違う意味の回答になってしまう、ということが起きやすくなっています。
・熱中度
シナリオの裏側を語る「隙間録」や用語解説の「データベース」は、本作にも存在しています。
しかし、どれも内容が薄いです。特にデータベースは量も減っているし文章量も少ないです。
また、データベースに関しては、「なんでこれがデータベースに載らないの?」というものが多々ありました(会話の中に出てきた都市伝説など)
COMMENT
全シナリオSランククリア、隙間録、データベースコンプリート済みです。
シリーズファンだったため、かなり期待外れに感じました。そのため、従来型の流行り神シリーズを望んでいる人は避けたほうがいいでしょう。
また、新規ユーザーの方も、グロ描写に耐性がある方だけにしかおすすめしません。
総合的に見て、今作は「流行り神シリーズの新作」ではなく「劣化版かまいたちの夜」といったところでしょうか。システムからして「かまいたち」ですし……。
こんなことになるんだったら、従来型のシステムと世界観でやってほしかったです。
Amazonレビュー
レビュー者: ソギュウ レビュー日: 2014-08-31気持ち悪い描写ばっかりで、ストーリーも、バッドエンドばっかり・・・。
それでこの値段は高い。
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GOOD!
・オリジナリティ
安易に声優を使わないのは好感が持て、シリーズとして独特の雰囲気はある。
今作からのライアーズアートは制限時間付に選択肢を選ぶもので思った以上に緊迫感がある。
・システム、快適性
ADVとしてはよくできており、チャートで分岐もわかりやすく
気軽に好きなシーンにいつでも飛べる、今までの選択ルートも把握できる。
この点は申し分なく素晴しい。
・効果音、音楽
気持ち悪さ不気味さの効果音は一応きっちり表現できている。
音楽も一部除いて邪魔にならず雰囲気をよく伝えられている。
BAD/REQUEST
・ストーリー
世にも奇妙な物語なら佳作、流行り神なら駄作。
流行り神のタイトルを冠する必要性が感じられない。猟奇的な事件の裏側に潜む都市伝説による怪異、複雑な人間ドラマの真相を究明していくという独自のスタイルがさっぱりなくなった。
和風ホラーミステリーが、なんだかよくわからない変質者が出てくるグロテスクパニックになったと言えばわかりやすい。とにかく安っぽく、他媒体で既出のネタを延々見せられるだけで推理なんてさせてはくれない(主人公は警察なのに…)。ネタ自体もひねりがなく、事件と複雑に絡ませてというより単体で突き出してくるだけ。結末は悲惨ネタが多く投げっぱなしも多い、バッドエンドは死亡ネタばかりで辟易する。
・キャラクター
分岐によってキャラクターの性格や犯人がころころ変わるのでさっぱり愛着がわかない。3つほどストーリーをやれば、もはや人ではなくただの舞台装置としか認識できない。前作まではキャラの個性とコメディタッチなやりとりが話に緩急をもたらしていて魅力の1つだったが、今作にはそんなものは存在せず、キャラが例え良い行動をしても胡散臭いばかり。仲間である警察サイドすらどのストーリーでもろくでもない状態で常識に欠いておりストレスばかり募る。
・グラフィック
イベント絵が大変お粗末でメインキャラですら誰が誰だかわからない。怖いよりもただグロいだけで大して何も感じない。
・システム、音楽
ライアーズアートについては欠点のほうが多い。選択肢からは想像もつかない展開になるものが多く、結局どれを選べばいいのかわからずやり直すパターンが圧倒的に多い。音楽も浮いていて、変質者を前にノリノリなので今までの雰囲気がぶち壊しになる。
COMMENT
これを何故流行り神と称して発売したのか理解に苦しむ。
スタッフは1~3のどこが受けていたのかまるで理解できていないように思われて仕方がない。
安易なグロのドーンバーンに走るのでなく、じわじわくるような恐怖、推理していくおもしろさ、事件の哀愁等をちゃんと表現してほしい。