ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 2pt | 1pt | 3pt | 2pt |
45pt
GOOD!
・カレイジャスに生徒たちがどんどん集まってくるのが楽しい
学生だけで運用してしまうというのはかなり無理はあるものの、燃える展開なのは確か。
Ⅰで人物ノートを全て埋めているので、あの人は一体今どこでどうしているんだろう?と思いをはせることが多々有り、探しだすのに自ずと力が入りました。
その上全員艦内でちゃんと役割があるのがすごいですね。
・オーバーライズが便利
これがあるおかげで行動順の遅い魔法使い系キャラがCPをためやすくなり、活躍する機会が増えたのは実に良かった。
特にディフェクターが遠慮なく使えるようになったのは嬉しい。
・アーツの重要度UP
前述オーバーライズはじめプレイヤー側に有利なシステムがそろっているためか、とにかく今作は攻撃がよく空振りします!
(ちょっとこのバランスもどうかとは思いますが……)
しかしアーツならまず外さないので物理系キャラが攻撃を外した保険に攻撃アーツをあらかじめ唱えておくことをよくやっていました。
おかげで前作でほとんど使わなかったアーツを見る機会が増えました。エフェクト凝ってますよね……。
また、あまり今まではそこまで重視していなかった補助系アーツの重要性に気づくことができました。
前作は本当にクラフト頼みだったので……。
・クオーツが一発で脱着可能
Ⅰでは別班のキャラのレアクオーツが強制的に全部外されてしまうので、一つ一つ付け直す手間を回避するために通常のクオーツばかりつけておくというおかしなことをする羽目になっていたのですが、今回はある程度自動でやってくれるのでそこまで手間ではありません。
ただ、例えば「スピード優先」にすると「回避1」と「回避2」を一緒につけたりして「いや理屈としてはわかるけどもうちょっと何とかならない?」と苦笑することもありますが……。
・音楽は相変わらずいい
特に帝都ヘイムダルの曲をアレンジしたものはどれも熱いです!
あとは試練の箱バトルの曲が好きですね。
・移動方法、移動ショートカットの充実
ストーリーが進むとバイクや馬などフィールドを高速で移動できる手段が増えます。
またノルド高原などの広大なマップの場合、主要な場所にはボタン一つでいけるようになりました。
基本的にいつでもカレイジャスに戻れるのもよかった。
私は基本的にどのメンバーも平均して育てるため、パーティ編成がカレイジャスに戻らずにその場でできるというのもとても便利に感じました。
・ロード時間の短縮
Ⅰではパッチをあててもものすごく遅かったロードが今作では普通程度に改善されています。
ものすごく速いわけではないのですが、これなら許容範囲です。
BAD/REQUEST
・パッケージイラストがゲームとは別のイラストレーター
ⅠのSクラフト発動イラスト集合も手抜き感満載で不満だったのですが、今回はゲーム内とは違うイラストレーターさんが担当していてこれまたイメージが全く違ってしまっています。
宣伝にも全く使われていませんし、何故パッケージイラストだけ別の方が担当なのでしょうか。
・真冬なのに女性キャラクターの露出度が高い
男性キャラはコートやジャケットなどを着用していてそれなりに季節感のある格好をしているのですが、女性キャラは12月で雪も降っている中何故か薄着だったり露出度が高かったりして寒そうな格好です。
Ⅰのときも士官学校のくせになんで女子生徒のスカートがこんなに短いんだろう……とあまりいい気分はしなかったのですが、Ⅱの旅装はさらに酷いことになっていました。
軌跡シリーズでそういう方面の過剰なサービスはいりません。
・Ⅰに引き続き声の入りかたが中途半端
イベントシーンでリィンだけ声がない。
いきなり声が入ったかと思ったら次のシーンではまた突然なくなっている。
閃Ⅰでは声がついていたのにⅡではないキャラがいる一方Ⅱでは大した活躍をしないキャラになぜか声がついている、などなど。
聞いていて違和感がひどいし、メリハリがないです。
こんなことならバトルや重要なイベントシーンだけつけてくれたらいいのに……。
・Ⅰでノルド高原の曲だった蒼穹の大地が消えている
事件を解決したら聴けるのかと思いきや最後まで聴けませんでしたね。
あと完全に好みの問題なんですが、通常戦闘曲のイントロがすごく間抜けに聴こえます。
さすがにもう慣れましたが初めて聴いたときにはなんて気の抜ける始まり方だと思ってしまいました。
・終盤でのバグ
ラスボス戦でリィンが敵に取りこまれたまま歩くモーションだけ続けるというおかしな現象が起こりました。
また、一度きりですがセーブデータを読み込んだところシステムエラーが出たことがありました。
私自身は細かくセーブするタイプなので、致命的なことにはなりませんでしたが……。
・10月のユミル旅行の詳細が不明
Ⅰの予約特典ドラマCDを持っていないプレイヤーにとっては、10月の旅行先がユミルであったということすらまともに知らされていないはずです。
にもかかわらずⅡではキャラが平気でそのときの話をばんばんふってきます。
Ⅱでの台詞に重みを出すためにもⅠでちゃんと一章分確保して丁寧に描写するべきでしたね。
プレイヤーとして思い入れのない場所にいきなり愛着を抱けと言われても無理な話です。
また、何と言ってもリィンが八葉一刀流中伝になる重要なエピソードなのだからなおさら省略しては駄目だと思います。
・獣じみた力→鬼の力
リィンの力はⅠでは「獣じみた力」ですがⅡではいつの間にか「鬼の力」と表現されています。
何故こういう表現をするようになったのか、明確な説明はなかったと思います。
言いづらいとか表現としてしっくりこないとか色々理由があって、Ⅱでは「鬼の力」で通してしまおうということになったのかもしれないですが、完全な続編にもかかわらず設定に統一感が欠けている感じがしてしまい、かなり不安になりました。
・明かされない謎と新たな謎
Ⅰからの謎はほんの少しわかったというだけで、新たな謎が上乗せされて増えてしまいました。
リィン出生と力の謎、あのお方復活の理由、幻焔計画とは何か、……もろもろわからないことばかりでちっともスッキリしません。
・絆イベントに頼りすぎて他のキャラの存在感が薄い
絆イベントを見ないとキャラの描写がほとんどないに等しく、ただのリィンの引き立て役となっています。
また、絆システムのせいでⅦ組メンバーはメインストーリーに深く絡むことができず、リィンに重要な転機や気づきを与えるのはいつもⅦ組以外の人物。
その結果、絆が重要といいつつ却ってⅦ組メンバーとの絆は薄っぺらく見えてしまうという皮肉なことに……。
後日譚の顛末もそのために彼一人が置き去りにされたようにしか見えませんでした。
・手加減してくれているだけの絶対倒せない敵→ピンチ→助っ人登場
上記については他の方も既に書いてくださっていますが、ある程度シリーズの伝統とはいえ、今作はさすがにやりすぎ。
「はいはい、どうせ勝てないんでしょ、わかってるよ」と戦う前からテンションが下がります。
所詮助っ人キャラのつなぎにしかなれていないんですよね。
でもつなぎはつなぎなりにちゃんと取り組まないと助っ人が出てくる展開にならないし。
こういう戦いってやる意味があるんだろうかとまで考えてしまいます。
・ロイドとリーシャの登場のさせ方がひどい
Ⅰ、Ⅱですっかり帝国贔屓になっていたのに、いくらなんでもあの登場のさせ方はない。
二人に思い入れのある自分ですら嫌だったのだから、新規プレイヤーはなおさら戸惑ったと思います。
ただの水増し、あるいは零/碧に興味を持たせたいだけにしか見えませんでした。
またボスに控えていた彼が、軌跡シリーズによくある「手加減してくれているだけの絶対倒せない敵」になっていたのも嫌でした。
・後日譚の存在
正直無いほうがよかった。
なぜあんな展開にしたのか理解に苦しみます。
「いや、それプレイヤーは説明聞いてないんですけど?」
「何でそっちでばっかり勝手に話進めて盛りあがってるの?」
一体何度そう思ったことか……。
あれでは、キャラが自分で道を選択したのではなく、ただ大量のキャラを扱いきれずに困り果てた制作側の都合で一息に処分されたようにしか見えません。
終盤あのキャラが亡くなってしまったのもストーリー上必然であったというより、上記理由によるものでないかと疑ってしまいます。
COMMENT
とにかくストーリーの見せ方が雑極まりない。
これまでの軌跡シリーズで最悪と言ってもいいです。
最初はすごく楽しいのですが、終盤に近づいていくにしたがってだんだん「あれ、そこ説明しないの?」「どうしてそういう不自然な展開になるの?」という疑問と違和感が積み重なってエンディングで一気に崩壊した感じ。
碧の軌跡で途中過程を全部すっ飛ばしたエンディングに顔をしかめたものですが、まさかそれ以上のことを十周年記念作品でやられることになろうとは……。
予約特典だのダウンロードコンテンツだのを充実させる前に、次回作や過去の作品の存在をアピールする前に、もっとやるべきことがあるでしょうに。
まずは目の前の一作について、プレイヤーに納得いく形で丁寧に作りこんでもらいたい。
前後編でも三部作でもいいんです。
問題は何十時間もつきあってきたプレイヤーに達成感を一欠片も与えず、完全に置いてきぼりにしたままで、向こうの都合ばかり押し付けてくるような見せ方をしているということなのです。
そんなゲームをあのファルコムが作ってしまった。
初めてPSP空の軌跡FCをプレイした時、ゲームを構成するあらゆる要素が分かちがたく結び合って一つの世界を作り上げているような丁寧な作りにいたく感動したものです。
しかし今作をやっていると、制作者側の余裕のなさがひしひしと感じられてしまうのです。
この先、軌跡シリーズひいてはファルコム自体が本当に大丈夫なのか?ととても不安になります。
思い入れがあるシリーズですし、リィンの物語はまだ続くようだから次回作もプレイはします。
しかし、どうしてこんなことになってしまったのか。とても残念です。
そういうわけで、今作は新規ユーザーにも軌跡ファンにも到底おすすめできないです。
ストーリーを重視しないという方、Ⅰで特に贔屓にしているキャラがいるという方は絆イベントが充実しているので楽しめるかもしれません。
Amazonレビュー
レビュー者: Tony06 レビュー日: 2017-01-13シナリオは前回の閃の軌跡をさらに劣化させたような感じ。
しかもテンプレートがあってそれを使いまわしているだけなんじゃないかと思えるようなところもちらほらと。
例えば、前半のⅦ組のメンバーを探しに行くところは大きく以下のような流れの繰り返し。
1. Ⅶ組メンバー数名と再会。その際メンバーがその時抱えている問題を解決するために行動。
2. 問題解決の最後のところで結社などの主要敵キャラが登場(しかもいつも高いところから)して戦闘。
3. 戦闘に勝っても何事もなかったかのようにムクムクと起きて敵が本気モードのオーラ全開。
4. 再戦しそうになったところで、「コラー、お前たち何しているー!」と領邦軍が割り込んでくる。
5. 「チッ、邪魔が入ったな」とか言って結社などのメンバー退散。
6. リィン「来い、ヴァリマール!」で領邦軍倒す。
そして終章の最後、敵のアジトに乗り込んだ際もまた各階で同じことの繰り返し。
結社メンバーなどのボス級クラスが登場して、倒した後またまた本気モード。ここで助っ人が登場し、代わりに戦いを引き受けⅦ組メンバーは上の階へ。
・・・という内容を最上階まで。
ちなみに、この助っ人と本気モードボスとの戦闘結果がどうなったかというところの話は一切なし。
ここまであからさまに同じようなパターンを繰り返させるようなシナリオにして、これでよく自信もって世に出せたなと逆に関心したほどです。
そして後日譚の最後、Ⅶ組メンバーはリィン以外全員が2年になる前に士官学校を去る(先生も?)。ひどい士官学校だ。
また、空の軌跡から徐々に広げつつある伏線も回収できず、まだ続きそうです。
伏線を張った内容が2,3年くらいのうちに全て回収するようなシリーズ物ならユーザーもついてこれるでしょう。
しかし、もうオリジナルの空の軌跡の発売からかれこれ10年以上も経ってまだ冗長に続けて、どれだけユーザーは話についてこれるのでしょうか。
今後伏線の回収に入ったところで、元がどんな話だったか忘れたままなんの感慨もなく終わったしまうような展開になりそうな気がします。
閃の軌跡Ⅲの発表がされましたが、2度あることは・・・であれば、ますますユーザーが離れていくのではないでしょうか。
ちなみに、シナリオとしては★一つですが、レベル上げは碧の軌跡までのような意地悪な経験値でなく比較的MAXレベルまで上げやすいような設定になっていたため、★2としました。
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GOOD!
取り敢えず、バトルについてはそれなりに楽しめた。
ただ、モーションが少なすぎるのと、「レベルを上げて物理で殴る」を地で行くような単調になり易い戦闘システムは少し改善してもらいたい。
あと、BGMはさすがに良い出来です。
BAD/REQUEST
シナリオが惨い。
最近流行りの主人公の不殺、皇族ご用達の最新鋭艦を軍人にすらなってない学生に放り渡す、帝国宰相を暗殺した実行犯を取り戻して卒業させるという頭の悪い青年の主張、皇帝陛下の奪還や首都攻略の主力が学生集団等、上げたらキリがない程、馬鹿馬鹿しい話のオンパレードでした。
正直、次回作からシナリオライターを変えろと本気で思いました。
こんなのが続くようなら、ストーリーRPGの看板を捨てて、ぱんつゲームとでも名乗った方が良いのでは?
COMMENT
何も考えずに装備を更新したり、レベル上げ等で敵を倒す純粋なRPGとしてなら、楽しめるかも。
ただ、軌跡シリーズは壮大なストーリーで魅せる丁寧な演出とシナリオが売りだと思いましたが、今作を含め閃シリーズについては、杜撰の一言でした。
シナリオライターが素人に変わったのか?と本気で心配してしまう出来です。
本当に、次回作は大丈夫なの?