東亰ザナドゥ
中央値: 62 Amazon点数: 3.2
スコアーボード
標準偏差 15.44 (難易度) 1.47 mk2レビュー数 19ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 5pt | 4pt | 5pt | 3pt | 2pt |
82pt
GOOD!
・ストーリー
序盤のセリフ回しや戦闘パートまでの長さに不満がありましたが、3章あたりから常に何かが起きているという先が気になるシナリオ展開に。
6章あたりからは時間を忘れて進めてしまいました。
伏線の張りかたも上手かったと思います。
・グラフィック
閃の軌跡、閃の奇跡Ⅱの時よりもモーション共に向上していますが、まだまだ現行機のRPGとしては物足りないレベル。
着実に技術力を上げていってほしいと思います。
・快適さ
ロードは気になりません。
操作設定のキーコンフィグなどに一部不自由な点があるのでアップデートなどに期待します。
・キャラクター
今回はファルコム作品の中でもキャラクター達に一番人間味が感じられました。
仲間一人に一話を使ってバックグラウンドを掘り下げているので愛着がわきます。
主人公のコウはやれやれ系主人公かと思ったら仲間の為に自分から行動する自主性あるキャラクターです。
自分の考えを各々が持っているので感情移入出来ました。
・アクション
各キャラクターに属性などで個性を設けてあり、使い分けていく戦闘は楽しかったです。
強いキャラなどはいますが極端に弱いキャラというのはいないのでどのキャラクターを育成するかなどの楽しみもあります。
・やり込み要素
今回もサブイベントは豊富に用意されており、トゥルーエンドへのエピローグ、2週目以降の隠しダンジョンなど用意されています。
難易度はEasy,Normal,Hard,Nightmareの四種類に加えて2週目からインフィニティモードが追加。
インフィニティナイトメアモードはアクションRPGの中でも屈指の難易度ではないでしょうか。
BAD/REQUEST
・序盤の盛り上がりのなさ
これが一番に挙がります。曰く東京ザナドゥをスルメゲーとしている理由。
最初の1時間ほどはアドベンチャーモードに費やされ、アクションパートやダンジョンも序盤は単純で退屈さが勝ります。序盤のセリフ回しや流れがそれを助長しています。
アクションなので序盤は簡単にしておく必要はあるのですが、アドベンチャーパートを含めてもう少しユーザーに色々やらせてあげる余地を作ってあげるべきだったと思います。
例:最初のアスカはプレイヤーに操作させるなど
あとは某RPGに非常に雰囲気が似ていたのでもっと大胆オリジナリティを出してもよかったかも。
・グラフィック
モーションなどは閃の軌跡からすれば努力の跡は見られます。マップなども綺麗になっています。
が、まだ他者の3D技術には及んでいないのが現状です。
・キーコンフィグの不自由さ
設定出来る箇所に制限が設けてあり、自分のしたいような設定が行えません。
東京ザナドゥは特殊なボタン配置なのでこのあたりの機能は充実させて欲しかった。
・キャラクターの参戦時期の差
一話ずつ掘り下げていく方式はとてもよかったのですが、後半に仲間になるキャラクターをもっと操作したかったと思いました。
2週目の引き継ぎ内容などに戦闘時のみ使用可能などの機能が欲しかった。
COMMENT
新規IPとして発売された本作ですが、序盤を超えると夢中でプレイすることができました。
アクションやキャラのカスタマイズも楽しく、自分好みの性能をある程度イメージして作ることができます。
今作はサブキャラクター含めて非常に魅力ある世界観だと思いますので、続編が楽しみです。
アクションやダンジョン面、序盤の展開などブラッシュアップしてより進化したザナドゥを期待しています。
Amazonレビュー
レビュー者: アビスシャークドレイク レビュー日: 2016-08-03ファルコムのゲームは今回が初めてですので軌跡シリーズなどの他作品との比較なしでの評価となります。
以下、良いところと悪いところです。
良いところ
BGMはかっこいい音楽が多くまた、ダンジョンにも合っている物が多かった
料理、スケボー、カードゲームなどやりこみが多い
キャラクターも個性的な人物が多く最後まで愛着を持ってプレイできた
悪いところ
ダンジョンでの戦闘アクションが単調
ストーリーがご都合主義すぎてキャラの思いが台無しになるシーンもしばしば(特にトゥルーエンド)
ロードが多い、そのうえイベントの間にもロードが入る
こんな感じでしょうか?
ミニゲームのスケボーやゲーセンなどのやりこみも多く感じ結構はまりました。
特にマスターコアの収集、料理の収集、依頼の達成などやれることは多かったです。
BGMもその場面で合っている曲が多くどの曲も素晴らしいです。
それだけに後述するストーリーが微妙な出来なので余計に勿体ない気がします。
キャラクターも少しテンプレ的ですが仲間キャラは魅力的なキャラが多く、
最後まで愛着をもってプレイ出来ました。そのためダンジョンでどの仲間を連れて行くのか非常に迷いました。
ですが、これらのキャラを持ったとしてもストーリーやダンジョンでの戦闘などの問題点が全て台無しにしています。
まず、戦闘システムですが一応、アクションバトルをモチーフにしていますが攻撃方法が通常攻撃、空中攻撃、溜め攻撃、遠距離攻撃、
超必殺の5つくらいしかない事でしょうか・・
確かに仲間、それぞれのアクションは違いがあり個性が出ているためある程度はそれで補えるかもしれませんが、
どうしても戦闘が単調になりがちになってしまいます。
また、ストーリーも正直、よくあるラノベのようなご都合主義な展開が続くためあれだけキャラが個性的でも、
ことあるごとによくあるクサいセリフをそのまま喋らせたり大した苦労もしないで実はこうだった!的なイベントが起きて謎に迫って一気に解決みたいな感じがしていまいち盛り上がりません・・
また、結局は怪異や異界の正体も分からないままだし思わせぶりな設定や付箋もほぼ未回収のまま終わります・・
さらにノーマルエンド後に見られるトゥルーエンドはこのゲームのラストを簡単に覆し結果、台無しにしてしまいかねない結末です。
そもそも分岐が何でラストのノーマルエンド直前なのでしょうか?あのようなハッピーエンドにしたいなら、
本編のどこかでフラグを立てなきゃいけないと思うのですが・・あれでは感動もなにもあったものじゃありません。
また、ご都合主義な展開のためかイベントシーンもどこか冗長な感じがし、
その冗長なイベントシーンの間にも何回もロードに入ることも多く場面によってはかなりストレスを感じました。
総合的に言えばRPGとしてはそれなりに遊べるのかもしれませんが、
ストーリーがご都合主義な展開が多く謎も多く残りモヤモヤした感じが多くせめてもう少しストーリーの中で、
設定などに説得力を持たせた内容にして欲しかったですね。
それでもキャラクターは好きなキャラが多くそれなりにやり込めたのでこの評価になりました。
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GOOD!
同社のイースシリーズや軌跡シリーズなどプレイ済です。閃の軌跡1、2(以下「閃」)を引き合いに出しながらのレビューとなります。
○3Dモデル
閃の頃と比べると大分イラストに近づいてきたと思います。
○モブキャラの台詞量
いつものこと(と言ってしまえるのがもうすごいんですが)ですが、話が少し進むたびに街中にいるモブキャラの台詞が全部変わります。
○マップショートカット
場所が細かくエリアに分かれており、いつでもショートカットで移動できて便利です。1つのエリアに複数の店がある場合など、一度店の外に出て……という手間が省けてとても便利でした。
○一度クリアしたダンジョンはいつ何度でも挑戦可能
素材集めなどに便利。
○BGM
ここはさすがファルコムというべきでしょうか、戦闘曲なども気分を盛り上げてくれるものが多く、良かったと思います。
○トゥルーエンド
閃2の黒の史書関連で叩かれたのに懲りたのか、わざわざ二周する必要もなく、一周目からトゥルーエンドに行けます。
BAD/REQUEST
○オリジナリティ
本作は現代を舞台にしたアクションRPG版軌跡シリーズみたいなものだからか、至る所に軌跡関連の小ネタがあります。武器屋に閃主人公の刀が飾られていたり、本屋で売られている書籍の表紙が軌跡シリーズのものだったり……。そういうのは単純にファンサービスとしても、本作はそれ以外の部分でも閃の使いまわしが非常に多いです。成長システムもそうですし、ミニゲームも全部閃であったものです(スノボとスケボーが違うくらいでしょうか)。あまつさえ、ダンジョンで出てくる敵すら閃の使いまわしとか……。こういうのは単なる手抜きです。どれもこれも「どこかで見たことがあるもの」ばかりで、本作独自の要素っていうのがどこを探しても出てきません。ていうかゲーム内のモブキャラが「最近の作品はどれも似たり寄ったりで作り手としてのプライドが感じられない」みたいな発言をするんですが、何これ自虐ですか?
これが閃の軌跡外伝とかってタイトルならまだ理解もできますが、新規タイトルでこの使いまわしの嵐はさすがに正気を疑います。よってオリジナリティは0点。
○ストーリー
良く言えば、無難。悪く言えば平凡、ありきたり、ワンパターン、盛り上がりに欠ける。設定を活かせていない部分もあると思います。オマケに終盤はこれまで一切そんなことを言ってなかった奇跡がどうだの言いだして無理矢理ハッピーエンドに持っていくご都合主義全開の超展開(実際に「ご都合主義」という台詞が作中に出てくるくらいです)。別にハッピーエンドが嫌なわけじゃないですけど、もう少し上手な持っていきかたがあったのでは?
○キャラクター
主人公の喋り方が若者っぽいというよりは、いい歳したおっちゃんが無理して若者ぶった喋り方をしているように思えて仕方ありませんでした。実際ライターさんはいい歳したおっちゃんなんでしょうからしょうがないといえばしょうがないですが。
閃のときもそうでしたが、ここのライターさんは語彙が貧しいのか単なる癖なのか、同じ言い回しをやたら使用してきます。一旦気になりだすと気になって気になって仕方ないです。本作で多用されているのは「ったく」「とっとと」「○○するとしようぜ」です。「とっとと」は特に多かったです。
それと特定のキャラ(閃からのゲスト?出演のキャラ)の持ち上げがちょっとやりすぎ。どんだけ天才設定を詰め込むのか……。
○戦闘
まずモーションが、閃のフィールドアタックに毛が生えた程度のもの……といえば伝わるでしょうか。向こうはあくまでRPGだからともかくとしても、2015年に発売の、仮にも「アクション」がつくRPGでこれはさすがにまずいでしょう。そして攻撃が単調。1キャラにつき用意されているのが基本の連撃と飛び道具、溜め攻撃、空中攻撃と超必殺技がそれぞれ1つずつ、これで最後まで行きます。いくらなんでも少なすぎ。ついでに言うと超必の演出はスキップ不可です。使わなきゃいいだけですが。
更に回避がやりづらい。無敵時間が非常に短く、更に敵の攻撃は範囲が広い上にある程度のホーミングもしてきます。また敵は雑魚であっても基本スーパーアーマーでのけぞったりしません。こっちが攻撃中でも容赦なく割り込んできます。
……というと難しそうに聞こえますが、実際は真逆です。私は難度ノーマルで一周クリアしましたが、ゲームオーバーはおろか、戦闘不能にすら一度もならず、回復アイテム(状態異常の回復を含む)も一切使用せずにクリアできました。簡単すぎです。敵の攻撃なんて簡単に避けられるものだけ避けてあとは食らいつつひたすら溜め攻撃(キャラクターによっては飛び道具)を連発しているだけで雑魚からボスまで大抵なんとかなっちゃうようなレベルでした。ファルコムのアクションって結構難しい印象があったんですけど、新規タイトルだから難度を下げたんでしょうか?
またボタン配置が難ありです。カメラリセットやサポートキャラとのチェンジが方向キーに割り当てられているので、移動しながらそれらの操作をするのが困難です(オプションで変更できるのは方向キーのどの方向に割り当てるのかという部分のみ)。
○ダンジョン
背景が違うだけでどれも似たり寄ったりです。部屋と部屋が通路で繋がれているだけ。ちょっと違う感じになるのはラストダンジョンだけです。
また、パーティーを複数に分けて攻略するダンジョンがいくつかありまして、普通ならAルートでスイッチを入れるとBが先に進めるようになり、今度はBルートで……と交互に切り替えて進めていく方式を思い浮かべますが、本作ではただ道が分かれているだけで個別に攻略して合流してハイ終わり!という残念っぷり。それだったらそもそも分ける必要ないんじゃないですか?
COMMENT
BAD項目がとても多くなってしまいましたが、決してクソゲーではありません。個人的には凡ゲーくらいの評価です。ガッカリが多いのは確かですが、使いまわしがなければギリギリで良ゲー認定してもいいくらいでした。とにかく使い回しが多いのとワンパターンなのが残念です。キャラクターやストーリーについての評価は人それぞれな部分もあるでしょう。私はあんまり合いませんでした。
納期の関係で全部イチから作り直している余裕がなかった……などの大人の事情もあるのでしょうが、それでも使い回しは良くないです。この点については猛省を求めたい。売れれば続編を考えるという話だそうなので、作るなら作るで次回作こそ手抜きをせず真摯に製作してほしいです。