オーディンスフィア レイヴスラシル
中央値: 76 Amazon点数: 4.4
スコアーボード
標準偏差 8.47 (難易度) 2.00 mk2レビュー数 7ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 5pt | 5pt | 2pt |
88pt
GOOD!
・雰囲気
グラフィックは絵本のような感じでこの世界観にぴったり。最初の屋根裏部屋で掴みは完璧ですね。モーリィのコメントや店員の喋りまで世界を形作っている感じが良く出ています。アクションゲームなので合間にイベントが入る形ですがシナリオが全然おざなりになっていません。イベントは演劇や舞台のようなセリフ回しでユニークですね。私はグウェンドリンの態度と心の声、私服と戦闘服のギャップにやられちゃいました。
・丁寧な作りこみ
隠し部屋やカーテンコール後の語りなど遊び心が豊富で、死んでもエリアチェンジ直前に戻るだけで使用したアイテムも戻るとか、古銭は他に使い道ないですよとアナウンスされるとか、隅々までとても丁寧に作られている感じがして好感が持てました。
・料理
このゲームの特徴と言っていいでしょう。料理を食べることでLvアップします。そして、料理に対するコダワリが凄いです。よく書き込まれた料理、料理人は嬉しそうに運び、美味しくいただく。そのやりとりを見ているだけでほっこりします。グラタンなどはふーふーして食べるし、乱雑に食べるキャラ、マナーよく食べるキャラもいて、いちいち可愛すぎます。飽きてきたら早送りやスキップもあるので快適。
・アクション
PS2では遅かったらしいですが、今作はVITAでもサックサクです。地上コンボから空中コンボを2連続、スキルに繋げて大ダメージとかとても爽快。スキルも多く、ショートカットに登録したものだけでなくメニューから選んでも使えるので状況に応じて使い分けたりできます。そしてスキルもポイントを振って強化することができコストも多くないので気楽に試していけます。
アイテムもボロボロ落とすので、攻撃薬や回復薬を気軽に使っていけるのも自分なりの攻略を作れて楽しいです。
・難易度
設定が上手いです。序盤は連打でも何とかなりますが徐々に勝てなくなっていきます。チビチビ削ったり回復アイテムを大量に用意すればゴリ押しもできますが、そうするとランクが低くなります。とはいえ、ランクで変わるのはお金だけでアイテムはきっちり手に入り、何度も戦えばお金も貯まるので問題ありません。
最高難度は奇跡の果実を守る中ボスで、2匹同時だったり暗闇での戦闘だったりとボスより遥かに強いです。ただ、倒さなくてもそのマップをクリアできますし、Lvが上がってから戻って再チャレンジも出来ます。奇跡の果実で最大HP+50なのですが、いくつでも手に入る他の材料・料理でも最大HPは上がるので無理に取らなくても何も問題ありません。こういう風に苦手な人も上手い人もそれぞれ目標に出来るものがあるのがいいですね。
私はNormalでやりましたが、苦手なボスでは何度か死にました。飛行船め!
・シナリオ
一つの戦乱を各勢力や裏方から見ていく、というザッピングスタイルはとても好みです。この敵が襲ってきたのは何故か、このときケガをしていたのは、留守だったのは、竜が死んだのは。そういうことだったのか、と明らかになっていきます。伏線はきっちり回収されてますね。
最後に少し推理があり、分かる人は一発で、分からない人でもメニューのStoryからすでに見たイベントを確認できるので総当りすればクリアできます。
すべてのエンディングを見た後で、メルセデスについて考えさせられました。
・ミニマップ
右上のミニマップには3画面分ほど、落ちたアイテムや敵、蝶、飛び道具、壊せる物、動作にいたるまで割と細かく表示されます。これがとてもいい感じで、大技の準備をしていたり、画面外から魔法を飛ばしてきたりしても見えるため防御行動が取れます。もしこれが無かったら、見えないところから攻撃をされるという理不尽さに繋がっていたことでしょう。
・使いまわしが上手い
同じボスと何回か戦うことにはなるのですが、主人公が変わるとアクションが変わること、敵の登場タイミングで行動パターンが違うことなどから、外観が同じでも亜種のような感じになり従来の戦い方を踏まえつつ新たな敵として楽しめます。シューティングステージが出てきたときはカービィを思い出しました。
BAD/REQUEST
ほとんど思いつかないくらいです。
・会話が自動で進む
集中していられるときには雰囲気もでて、何もしなくても意図されたタイミングでお話が進むのでとてもいいのですが、何かの拍子にそこで止めたい場合は本体をスリープさせるくらいしかありません。
・同じ敵
私は気になりませんでしたが、ひとつの戦乱を複数のキャラがどういう想いで戦ってきたか、という形なので同じボスと何度も戦うことになります。操作キャラの特性が違うのと、出てくるタイミングによって敵の攻撃手段が増えたりするのでまったく同じではありませんが、基本となる攻略法は同じなので気になる人はいるかもです。
・オーディンが残念
タイトルにもなっているオーディンですが、敵としてもシナリオ上も割とヘタレです。年頃の娘からしたら軽蔑されるレベルです。敵なので仕方ないことですが、カエル狩りに行くのも止められるような子にも、ただの人間にも負けちゃうわけで…。オーディンスフィアってアレのことだと思うんですが何故タイトルになったんでしょう。原因となった大きいアレのことだったらオーディンはあまり関係ない気が。
・メルセデスが残念
メルセデスは空を高速で飛ぶことができ歩くと遅いんですが、マンドラゴラを見つけるために歩くことになります。見やすい所では大丈夫なんですが分かりづらいエリアの方が多いです。
・高い
バニラウェアのソフトは初めてだったんですが、やっぱりお高めですね。お値段以上の品質を約束されていますが、初めて手に取る人にはハードルが高いかもです。
COMMENT
PS2版は未プレイ。トロコンまで40時間ほど。
久しぶりに貪るようにやりこみました。
これはVITAのARPGで最高クラスの名作と言っていいでしょう。
ARPGが楽しめる方ならぜひオススメします。
Amazonレビュー
レビュー者: Amazon カスタマー レビュー日: 2016-09-21・ストーリーの補足のテキストが新しく追加され物語の把握や雰囲気が伝わりやすくなっています。
・アイテムの調合や植物の育成が非常に効率的に行えるようになっていて、コツさえつかめば大量の素材を捌きやすくなっています。
・スタミナの管理が容易なシステムになっています。
・新しくスキルというシステムが追加されていて、よりラッシュをかけやすくなっています。
このゲームの売りはストーリーが劇のように進行していく独特のファンタジーの雰囲気が秀逸です。
楽しく遊べて引き込まれるゲームですので、人を選ばず気に入ってもらえると思います。
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GOOD!
サターンのプリンセスクラウンに始まって、PS2をオーディンスフィアのためだけに買い、そしてまたこれのためにvitaを買ったくらい(朧村正とドラゴンズクラウンも考慮)のヴァニラウェアびいきなので、評価にはバイアスがかかっている可能性がありますのでご注意ください。
- PS2版の不満点の解消
有名だった処理落ちと、ともすれば単調だったゲームシステムに大幅に手が加えられたので遊びやすくなった。また一部のボスが倒しやすくなるなど(剣を跳ね返さないとダメだったあいつ)、旧版でストレスを感じていたところはあらかた解消された。
- 美しい映像と音楽が創りあげる絵本の世界
そこに息づく登場人物たちは良く書き込まれてるし、ヴァニラウェアお得意の食事絵も健在。芝居がかったセリフもまた似つかわしい。というか、絵本という芝居と考えれば問題ない。
- 世界観を掘り下げる主人公たち
5人の主人公それぞれの視点で一つの事件を眺めることになるので、自然とオーディンスフィアの世界への理解が深まるようになっている。プリンセスクラウンの頃からの伝統ではあるけれど、こういう構成は好き。
BAD/REQUEST
- 同じ敵と何度も戦うことになる
操作キャラが違うとはいえ、さすがに同じ相手と3回も4回も戦うのは辟易する。苦手としている相手の場合は特に(自分の場合はドワーフ戦艦)。ストーリーアーカイブをすべて埋めるには、最終章を1から何度かやり直すことになるので、そういう時にも多少げんなり。
余談だけど、ベリアルさんは何一つ落ち度がないのに主人公たちからコテンパンにされるので、かわいそうとすら思えてくる。
- 力押しでどうにかなる単調な敵(もいる)
上記と関連して、ボタン連打だけでどうにかなったりもするので、敵の膨大な体力が減っていくのをただ眺めているだけという事態がちらほら。作業的になりがち、かも。
- 気になるあの人の行方
バレンタインの王様は結局どこへいった? そこはカタルシスとして何か欲しかった。因果応報でもなんでも。ひとまず、アレに飲み込まれたことにしておきます。
COMMENT
PS2版を買った身からしても、十分満足な出来栄え。
まさに叙事詩と呼ぶにふさわしい壮大な作品。
この調子でプリンセスクラウンもお願いします。