イースVIII(イース8) -Lacrimosa of DANA-
中央値: 86 Amazon点数: 4.5
スコアーボード
標準偏差 9.46 (難易度) 2.22 mk2レビュー数 18ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
78pt
GOOD!
最初に言っておくと、自分はイースは子供の頃1を友達の家で少しやった程度の、シリーズ初心者。
評判かかなり高いので購入。
・島で漂流生活をするという設定
まず主人公たちがある事件が原因で島で漂流生活を余儀なくされるという設定がいい。謎に満ちた島を、生き残るために捜索する楽しさと緊張感のバランスがうまくとれてる。村は漂流した主人公たちで作り、他の漂流者がいたら、村に呼ぶ。そうやって少しずつ村が発展していく。当然お金の概念もなく、アイテムや装備品を手に入れるのも全て物々交換。これらはこのシリーズからしたら異端なのかもしれないが、少なくとも自分には今までありそうでなかった面白い要素だと感じた。
・広いフィールド
そしてこの島はとても広い。完全シームレスというわけではなく、ある範囲ごと区切られてるが、それでも携帯機でここまで広いフィールドを実現できるのかと感動した。そして、広いだけでなく美しい。遠くの景色があまりにも美しいので、その場で意味もなく眺めていたなんてザラ。自分たちが行ったところからどんどんマップが埋められていき、探索率も上がっていく。この感覚は、他に挙げてる人がいるが、ゼノブレイドを思い出した。
・アクション
キャラはキビキビ動くので戦闘も楽しい。敵の攻撃を受けるタイミングでボタンを押すと、一定時間無敵になったりするのだが、狙って出すのは難しくとも、適当に押してるだけでも出たりするので、ボタンをガチャガチャやってるだけで「俺強い、うまい」感を味わえる。また、最初は下手でも進めるうちにプレイヤー自身が上達していくのを実感できると思う。
・音楽
イースらしいというのか、テンション高めの曲が多い。フィールドやボス戦でギターバリバリのカッコイイ曲が流れると熱くなる。しかし、手放しでは喜べないことも(後述)。
・キャラ
このゲーム、プレイヤーが操作するキャラも漂流者も、とにかくみんな「いい奴」。最初はとっつきにくいなと思うキャラも、話を進めると「なんだ、いい奴じゃん」となる。島での漂流生活となると、人間関係がギスギスして事件に発展しそうだが、このゲームについてはそんなことは全くない。意味残り、島の脱出のために、みんなで協力し合うシーンが描かれ続ける。こう書くと「違和感」「物足りない」と感じるかもしれないが、全くそんなことない。むしろこの優しさが心地いい。みんな本当に大人。このゲームはこれでいい。
BAD/REQUEST
・キャラのグラフィック
このゲームの背景のグラフィックは頑張ってるが、キャラのグラフィックは残念な感じ。イラストのキャラはいい感じなのに、3Dになると似ても似つかない、ただのお人形さんになってる。でも、プレイに支障をきたすほどではない。
・女性キャラの衣装
女性キャラで、いくらなんでもきわどすぎる衣装の露出の多いキャラが数人いる。これには正直違和感しか覚えない。また、プレイヤーが操作するキャラの中に一人、いわゆるロリキャラがいるのだが、このキャラの衣装もおかしい。あざとい。不自然。プレイヤーが喜ぶとでも思ったのかもしれないが、もう少し自然にできなかったのか。
・音楽
良い点でも挙げたのだが、正直個人的に多くの曲がカッコイイのかダサいのか、よくわからないと感じた。また、神秘的な場所なのに、ピコピコガシャガシャうるさい曲が流れたり、正直曲が邪魔と感じるときもあった。好みの問題だとは思うが・・・
・終盤の展開
物語終盤になり、あらかた捜索も済んでしまうと、ややテンションは下がってくる。終盤の駆け足気味なストーリーも少し残念。唐突的な出来事が繰り返し起きるので、やや面食らう。
COMMENT
いろいろ言ってきたが、物凄い楽しめたのは間違いない。というか素晴らしいゲームだと思う。vitaの中で一番純粋に楽しめたし、満足できた。自分もそうだったのだが、少しでも気になる人は体験版から入るといい。けっこう長く遊べる。
Amazonレビュー
レビュー者: amajin レビュー日: 2017-06-24そう書きたくなるほど熱中したゲームでした。
プレイ時間は40時間ほど。気付けば1時間…2時間…3時間…とのめり込み
結構ゲームに対して飽きっぽい性格なのですが、夜中の2時から始めて結局徹夜してしまったりしました(笑)
こんなにゲームに熱中できたのは何年ぶりでしょうか。本当にいい作品をありがとうございました。
大自然の雄大さや、太古の時代のロマンを感じる世界観、儚くも美しい人間の姿を丁寧に描いたストーリーがここには詰まっています。
ラスボスと戦う時には、本当に終わるのがもったいなくて、1日明けてから戦いました。
これから2周目ですが、改めて見てみるとそれぞれのキャラクターの個性も非常に丁寧に描かれていることに気付きます。
あるキャラクターの発言が、2周目になると感慨深く思えたり・・・。ひとえにスタッフのみなさんの丁寧な仕事のおかげだと思います。
これからも応援しています。
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GOOD!
・臨場感アップ
マップが3Dでより立体的になりカメラも今までのような角度固定のやや見下ろし視点型ではなく360°ぐるぐる回せるようになったので探索の臨場感が格段に増しました。
またロケーション探しや釣りなどそれ自体は他のゲームでもよく見られますし珍しくはないですが今回のイースに入れようと思った心意気は非常に評価できます。ちょっと冒険の息抜きに絶景に見とれたり水場で釣りをしたり、些細なことですが非常に雰囲気が出てて良い。
・戦闘
システム自体は7やセルセタの正統進化系ですが今作はマップが3D化したことによりジャンプできるようになりそれを利用した戦術も可能になりました。
また難易度が程よい難しさ(体感でノーマルでもそこそこ難しかったです)でノーガード戦法ボタン連打のゴリ押しではややつらいバランスとなってます。なのでフラッシュムーブやフラッシュガードの利用価値が高まり強敵に対して上手くカウンター出来た時が最高に気持ちいいです。
・音楽
セルセタ以上7未満という感じですがそもそも7のBGMが前代未聞レベルで素晴らしすぎただけで今作もそこらのゲームとは比べ物にならないくらいBGMがいい。
・キャラクター
メイン6人はもちろんですがサブキャラクター達もとても個性があって愛着がわきます。
今作は無人島が舞台なだけに街という概念が無く何も無いところで1から拠点を築いていくため一旦仲間になったNPCは基本的にずっと一緒。一緒にいる時間が長ければ愛着がわくのは当然ですし迎撃戦でサポートしてくれるためとても頼もしい存在です。
・お金の概念がない
今作は舞台が舞台なだけにお金がありません。武器防具を練成するのはもちろん回復アイテムを作るのにも素材やり繰りです。この素材が探索や戦闘をサボってなければかなり豊富に手に入るので基本的に新しい武器や回復アイテムを入手するのに困ることはあまりありません。また素材アイテムの下位方向上位方向両方への互換機能があるのもストレスフリーで良かったです(下位素材を手に入れるためにわざわざ雑魚を狩りに行く必要が無い)。ただお金の概念がないのは人によってはBADとして機能するかもしれません。
・ストーリー
あっさりボリュームだろうとたかをくくっていたら案外がっつりボリュームでした。参考までに自分はある程度やり込みも同時進行でこなしつつクリアした時のプレイ時間が47時間でした。
ストーリーの良し悪しは好みもあるだろうけど質は悪くないと思います。自分は今回のストーリー好きです。
BAD/REQUEST
ほとんど無いですが強いて言えばば
・エリア間のロードがやや長い
・フィールドのグラフィックがやや粗い
・ボイス量がやや少ない
くらいでしょうか?
ロードに関してはまだ一応許容範囲で4秒くらいですが気になる人は気になるでしょう。
あと地図上ではひとつの大きなエリアなのに実際にはそれがさらに3つくらいに区切られておりロードが挟まるところが多々ありますがVitaの性能限界でしょうか?
グラフィックに関しては普段はあまり気にならない遠目で景色見渡す分には綺麗ですが近目で見るとやや粗く感じる時があります。
ボイス量に関してはセルセタだってそんな多くなかったじゃんと言われればまあそうなのですが最近のゲームにしてはやはり少ない。なまじ東亰ザナドゥがもう少しボイス量あったように感じただけに残念です。中途半端なパートボイスが余計にボイス量の少なさを感じさせているかもしれません。
COMMENT
1周目:クリア47時間+やり込み8時間
2周目:25時間
プラチナトロフィー取得済み
シリーズは7とセルセタを経験してからの今作。
悪くいうように聞こえるかもしれませんが正直言ってイースシリーズってそこまで好きなタイトルじゃなかったんですよ。決して嫌いではないしむしろ面白いけどめちゃくちゃ熱中するという程ではない言わば中堅タイトルみたいな印象でした。
しかし今作はどうでしょう、まんまとやられました。熱中しすぎて止め時が見つからなかった(笑)軽快な戦闘システムと臨場感溢れるマップ探索と濃厚ストーリーと魅力的なキャラクター、全てが高水準で混ざりあったまさに奇跡の作品だったと思います。
欠点らしい欠点も見当たらず癖も少ないので万人にオススメできる非常に完成度の高い作品です。