GOD WARS ~時をこえて~
中央値: 45 Amazon点数: 3.9
スコアーボード
標準偏差 16.5 (難易度) 1.50 mk2レビュー数 2ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 2pt | 2pt | 0pt | 1pt | 2pt |
28pt
GOOD!
・雰囲気
ありそうであまりなかった日本神話の世界にどっぷり立脚したSRPGというのは非常によかったと思います。
・職業
数が多く、どの職業も使い道があり、雰囲気を壊さないような職業名でもありよく考えられていると思いました。
・初回特典の冊子
内容的に満点です。他のゲームならいわゆる同時発売の攻略本レベルの内容が詰まっており、特典の割には中身が濃いです。
BAD/REQUEST
・ストーリー
古事記・日本書紀・風土記をベースに、古典文学や童話の要素を交えてストーリーを作っていますが、余りにも雑すぎます。
構成的には前述の原典から各エピソードを抽出、うまくつながるように少し変えたといった感じですがあまりにもそれが雑。
まずオリジナルの原典について一定以上の知識がないと、ストーリーが分からないはずです。たまたま自分はその辺の知識があったのでよかったのですが、ストーリー上重要な要素がストーリー内では直接語られず、原典のエピソードを知らないとなぜ登場人物がそういう行動をとっているのか分からないのは余りにもひどすぎます。特にストーリーの本筋、佳境の場面で、その傾向が強く、ゲームをやっているだけではキャラクターの行動の動機づけが分からず、感情移入も何もなくなるストーリーです。
一方でじゃあ原典を知っていれば理解できるかというとそうではありません。最初に書いたように原典のエピソードを無理やり繋げた都合、時間軸やストーリー上不都合な原典の設定はオリジナル要素で無茶苦茶に変えられています。
なので、ストーリー上曖昧な要素について、原典依存で解釈すればいいのか、オリジナル要素として解釈すればいいのかすら定かではない部分があり、結局腑に落ちません。
キャラクターの使い方も極めて雑です。最初に出てくる男がその時点ではどう見ても、主人公として描かれていますが、実際には後半はセリフすらほとんどないようなお供A的立ち位置だったりしますし、キャラクターの登場時のエピソード以外はまともに動きません。恐らく原典を眺めて、そのキャラクターを出すという結論ありきでストーリーを描いたため、登場時点で目的を達成し、キャラクターを動かすところまで意識がいってなかったんでしょうね。
全編を通してシナリオライターが古事記・日本書紀・風土記・古典文学が好きなのは分かりましたが、それベースでシナリオを作りたいという思いが先行してあるだけで、全体として意味のあるシナリオを描こうという意思が全く感じらません。
・戦闘
後半に行くにつれて敵の行動がどんどん後ろ向きになってきます。
徹底して防御、回復、妨害に終始する傾向があり、妨害が強力なこのゲームではこっちは妨害への対応の片手間で、攻撃をするが、敵はバフを詰んで防御を固めた上で、回復をゴリゴリ行うような状態です。結局戦闘時間ばかりが無駄に伸びて爽快感はいまいち。
またラスボスがSRPG的な戦略全否定タイプのボスです。ヘイト操作やZOCを利用して壁役が敵のこう攻撃を止めて、回復役と支援役は後ろから援護して、アタッカーで削るみたいなセオリーがあると思いますが、ラスボスは致命的な状態異常をバラマキまくり、かつ全体攻撃、範囲攻撃の嵐でヘイト操作やZOCは無意味。挙句1ターンに3回行動なのを生かして攻撃するだけ攻撃したら、こっちの間合いから逃走したり、特大範囲で特大ノックバック攻撃などをしてくるのでこちらの陣形すら意味ありません。
色々試したのですが、変に役割決めないで全員アタッカーにして、回復なども投げ捨てて、死体を転がしまくりながら攻撃一辺倒で速攻かけるのが一番楽とかSRPGのラスボスとしてどうなんでしょうか。
ストーリー上の縛りの仕様も今一つです。登場キャラクターはかなりの数がいますが、戦闘で使えるのは基本的に6名までです。そしてほとんどの戦闘である2キャラクターは強制参加なので、実質4名。これはどうなんでしょうか。
・やりこみ要素なし
昨今のRPGでは珍しく、クリア後の要素が一切ありません。ラスボス再戦すらありません。クリア前でもレアドロップやレア敵を探すようなこともありません。最強装備含めて全て確定入手です。
一応見えない宝箱的な要素はありますが、場所は確定なのでやりこみではなくただの不快・面倒な要素です。
・ロード時間長すぎ
アプリ起動時に3分くらいロード待ちさせられます。正直いって異常な時間です。
まぁ起動時だけなので、これは最悪いいでしょう。
しかし戦闘開始前も毎回30秒近くロード待ちさせられます。イベント開始前も最大10秒程度ロード待ちさせられます。
とにもかくにもテンポ悪すぎです。
・エラー落ちしすぎ
公式から対策パッチが配布されてますが焼石に水です。VITAでプレイ。大体5,6時間に1回のペースでアプリケーションが異常終了します。対策パッチ出してこの状態って製品版として世に出せるレベルではないのでは?
半端に雑なストーリーを見せられて、延々ストレス溜まる戦闘を長時間やらされて、挙句クリア直前でエラー落ちとかになるとさすがに投げたくなりました。
COMMENT
難易度普通で最後までクリア。依頼も全てクリア。
日本神話をベースにSRPGを作ろうという企画書レベルから何一つ詳細化、具体化、それに伴うゲームとしての検討をしないで作られたんだろうなぁと強く感じました。
企画書レベルであろう、題材はよかったと思いますが、仕様書レベルの要素となると途端にガタガタです。
ストーリーも戦闘バランスもプログラムとしての質もひどすぎます。
初回特典の付属冊子で次回作について言及してますが、今のクオリティのまま次回作出してもいくらなんでも無理があるかと。
Amazonレビュー
レビュー者: rinqx レビュー日: 2017-07-03「掘り下げ不足&調整不足」、結果「ぬるい」。
これに尽きると思います。
難易度が3つあり、そのうち最上級にあたるHARDにて進めたが、正直全くHARDではない。
その要因の一つが「各ステージの敵レベル」である。
ストーリーを進めていくと町々でクエスト的な「依頼」を受けることができる。
この依頼は1つの町につき6~8個程度ある。
当方、序盤はそのうちの半数程度をこなしていた。
すると・・・ストーリー、依頼ともに、こちらのレベル30台なのに敵のレベルは20台に。
いつの間にか我彼に10程度のレベル差が生じていた。
ぬるい。
おそらく依頼を全くこなさなくても、ジョブポイントを稼ぐために毎ターン何かしらの行動を取っていると、こちらのレベルは暴騰し、敵とのレベル差が生じてしまう設定になってしまっている。
こうなると本当にぬるい。
つまるところ難易度を含めた全体の調整がイマイチなのだと思う。
ジョブポイントも結構あっさりたまるので、技の取得や上級クラスの解禁もなかなか容易である。
状態異常の重ね掛けという面白いシステムがあるが、正直それに頼る必要はない。
強技&強術のダメージ技でゴリ押ししていった方が早い。
結果、バフやデバフに重きを置いたシステムにも関わらず、バフ&デバフ専門職は不要となる。
単にダメージ技が強い職業にキャラが集中となる。
難易度低下により戦闘そのものが面倒になってくるため、いつの間にか依頼をこなすこともなくなる。
依頼による報酬がなくても十分に無双できる&レべリングの必要がないため、追加戦闘ステージである依頼は、ただ面倒なだけで受ける必要がなくなってしまうためだ。
勝つために戦略を練る必要はない、というか練りようがない。
戦略が求められるステージ構成や敵はない。
肝心のストーリーもイマイチ。
登場人物も多いは多いのだが掘り下げがイマイチ。
日本全国を旅するわけだが「私はこの土地の領主です~」みたいなのが出てきて、後はほとんど出て来ません的な人もいる。
姉妹設定の2人がゲーム上初めてまみえるシーンで会話無し、みたいなものもある。
普通、何かしら会話があっても良いんじゃないですかね・・・。
戦闘が面倒になってきてもストーリーに魅力があれば、我慢して頑張ろうという気も起きる。
その逆も然り。
だが、残念ながら本作にはそうした「掻き立てる」ものがない。
こういったシュミレーションRPGはどうしても後半になるとバランスが崩れ、ダレてしまうことがあるのはよくあることだと思う。
ただ本作は、その「ダレる」が後半ではなく、序盤~中盤頃に訪れてしまう。
それが最大の欠点。
そして、強化したキャラを活かすことのできるエクストラステージ的なものもない。
レべリングなどしません、という人には良いのかもしれない。
でも、普通こうしたゲームを愛好する層は、チマチマとしたレベル上げ&稼ぎが好きなはずである。
結果、「おしい」。
そして、「ぬるい」。
他にも色々とあるが、この辺りにしておきます。
アクセスランキング
-
フリーダムウォーズ
■ ジャンル:“奪還”マルチプレイアクション ■ プレイ人数:1人(アドホック:1〜4人)
■価格:6264
■発売日:2014-06-26
-
ペルソナ4 ザ・ゴールデン
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:5,980円
■価格:7329
■発売日:2012-06-14
-
GOD EATER 2(ゴッドイーター2)
■ ジャンル:ドラマティック討伐アクション ■ プレイ人数:1~4人
■価格:5980
■発売日:2013-11-14
-
GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動
■ ジャンル:重力アクション・アドベンチャー ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:4,900円
■価格:5980
■発売日:2012-02-09
-
討鬼伝
■ ジャンル:ハンティングアクション ■ プレイ人数:1~4人
■価格:6090
■発売日:2013-06-27
-
英雄伝説 閃の軌跡
■ ジャンル:ストーリーRPG ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:6,200円 ■ 限定ドラマCD同梱版:8,190円
■価格:7140
■発売日:2013-09-26
-
英雄伝説 閃の軌跡II
■ ジャンル:ストーリーRPG ■ プレイ人数:1人
■価格:7344
■発売日:2014-09-25
-
ラグナロク オデッセイ
■ ジャンル:超高速巨人ハンティングマルチプレイアクション ■ プレイ人数:1人(Wi-Fi アドホックモード:2?4人)
■価格:5985
■発売日:2012-02-02
-
SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)
■ ジャンル:アクション ■ プレイ人数:1~4人
■価格:5980
■発売日:2013-03-07
-
初音ミク -Project DIVA- f
■ ジャンル:リズムアクション ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:6,600円
■価格:7329
■発売日:2012-08-30
GOOD!
FFTを彷彿とさせるマス目移動の戦略シミュレーション。
いろんなキャラがターンごとに様々なスキルを駆使して敵を打破していく。
このジャンルだと洋風のファンタジー系が目立つが、
この作品は和の雰囲気を重視している。
日本神話や伝承がテーマになってるのでなかなか新鮮。
とは言えキャラ自体はイケメンやエロ娘やバニーなど今風になってて
そこも入りやすく思った。
BAD/REQUEST
戦略とはかなり難易度が優しめになっているので、
レベルを上げるの連れてこっちがどんどん強くなり、スキルなどいちいち考えなくても
強力なもの適当にぶっ放してればどんどん進めていっちゃうほど。
ここにもう戦略などかけらもなく無双状態となっている。
おまけにレベルもじゃんじゃん上がっていくって有様。
ワンターンずつじっくり考えて動かしてくれなんて高度なもの期待してると肩透かし
COMMENT
難易度の低さはこの手のジャンルに慣れてない人とか、ストーリー楽しんでささっと進めたい人にはいいかもしれないが、まあこういうのに手を出す人はじっくり考えてようやく打ち勝つみたいな達成感得たい人も多いだろろうかから、そういう人にはマイナスか。
難しさのバランスがもっと取れてれば良かったが