ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 2pt | 3pt |
69pt
GOOD!
◆世界観
導入は小説のような語り口でおもむろに紡がれキャラの関係性や状況にぐっと引き込まれます。ダンガンロンパとはまた違った閉塞性と不気味な雰囲気。崩壊と命を語るこの終末感を描かせたら流石ですね。シリアス、ボケつっこみなど緩急をつけてプレイヤーをしっかり楽しませてくれます。
◆ゲームデザイン
「俺の屍を超えてゆけ」をアレンジしたようなゲームで、急速に老化する者たちが転生しながら少しずつ強くなり3Dダンジョンを探索し最奥を目指すアクションRPG。拾った素材で拠点に施設を建てたり、装備やアイテムを作ったりと生活のパートもあり割と盛りだくさん。
◆バトルシステム
屍をもじって「死がバネ」が肝。死に様によって死因に対して耐性を得ると言うシステム。たとえ殺されてもその攻撃に対して防御アップの効果を得たり、寿命で死んだら寿命が延びたりと別の意味で死にゲーを形にしたのが面白い試みですね。部位破壊もでき部位に対応したアイテムをドロップしたり攻撃手段を減らしたりできるのも地味に嬉しい。
◆探索が楽しい
謎解きや仕掛けが多くヒントも随所に配置されていて、小学生でも分かるような単純なものから大人でも閃かないと頭を抱えるようなものまで様々。謎が解けて探索範囲が広がったときのワクワクと新たな敵に対するドキドキはバイオハザードを思い出します。
◆グラフィック
3DモデルはVITAにしては結構きれいでアニメ調のモデルですが違和感無くグリグリ動きます。イベントの一枚絵も殺伐とした世界を一瞬忘れさせてくれる出来。
BAD/REQUEST
◆ストレスが溜まる
難易度設定のときに3をオススメされますが何度死んでも笑ってやり直せる人でなければ2以下をオススメします。3だと敵の強さというよりそれ以外の面倒な要素(便意、ストレス、空腹)の増え方が早く、その対処に追われて中々集中できません。
老化も面倒でフロア移動するたびに1つ歳を取り、15歳くらいで寿命を迎えるのですがそのせいで探索に対するハードルが上がります。序盤は復活のためのポイントが中々たまらないので詰む可能性も。ボス前には8人そろっていないと開かない扉が設置されており、そのフロアに到達したときに寿命で誰か死んだら拠点まで戻ってやり直す必要があります。もちろんまたフロア移動をすれば歳をとりますので他のキャラが寿命を迎えないように気をつけないといけません。なのでポイントに余裕が出た頃から全員同い年にして進めるようになりましたが、そうすると誰か死ぬとズレるのでまたストレスが…。
あとマリオのテレサのように視線を外すと「遠距離・視界外からでも」一瞬で距離をつめてくるゾンビも居て、周りを確認してから歩き始めたのにすぐ真後ろから攻撃されたりします。しかもたまに居るくらいならいいんですが中盤からはやたら居て、注意しながら歩いても視界外からすっ飛んできてダメージも大きくイライラさせられます。
チャージ攻撃はクールタイムが長いのですが、終盤はMAXまで溜めても一撃では倒せないのに階段を降りたら目の前に敵、なんてことも結構ありました。敵の攻撃速度はこちらがチャージするより圧倒的に早くただただ理不尽で難易度3以上だと全滅すらありえます。
◆重さ
持てるアイテムには重さが設定されていて上限を超えると動けなくなります。アイテム整理中にも敵から攻撃されるのですが強い装備はほぼ重く、子供時代は上限が低いので装備だけで上限を超えてしまうことも。終盤は敵の数も耐久力も多く、軽く弱い装備では囲まれてゲームオーバーなので子供時代を過ぎるまで寝続けていました。
◆システム
10年前の3DダンジョンでアクションRPGを作ったという感じ。移動があまり滑らかではないので敵の攻撃パターンも乏しく、ヒットアンドアウェイすれば大抵ノーダメで倒せます。
◆エクステンドTV
ダンガンロンパでおなじみ、謎のマスコットが不気味さを煽るシーン。レトロ感を出したり謎の言動をするのは別にいいのですが、特に序盤にお寒い話をかなり長く続けるのでその前のいい話とか不気味さが台無しになっています。このあたりはやっぱりダンガンロンパV3と同じだなと。
◆難易度
高難易度じゃないとドロップしないアイテムがありますが、ラスボス手前のデータで強い武器を作りたいと中盤のダンジョンに素材を取りに行ったところ一撃で即死しました。しかも視界外のはるか遠くから気配も無く射程無限の遠距離攻撃で、です。流石にこれはゲームとしてどうなのかと。
COMMENT
最新バージョンでプレイ。
VITA生産終了ということで、やり残したゲームないかとショップを回っていたところセールをしていたので購入しました。ダンガンロンパV3の酷さからあまり期待はしていなかったのですが、いい意味で期待を裏切る素晴らしい出来でした。「荒削りだけど光るものがある」という評価がぴったりで、合わない人はとことん合わないと思いますが私はハマったっぽくクリアまで楽しませていただきました。
Badにストレスについてかなり書きましたが、これでもバージョンアップでマシになったそうです。発売日に買っていたら酷評の嵐だったかもしれませんが、いまなら難易度を低めにすればオススメできます。
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GOOD!
Vita版でのレビューがなかったので思わず投稿。
発売日には購入せず、体験版をプレイしてみて、いてもたってもいられなくなり、小遣いの残高も少なかったのですが、嫁さんにキレられながら購入しました。その甲斐あってか、非常に楽しめました。
○ストーリー
「ダンガンロンパ」のスタッフとの事でしたが、
当方はこのスタッフの作るゲームに触れたのは初めてでした。
とにかくストーリーが面白く、人間のネガティブな部分をテーマにしているので、ある程度、年齢を重ねた人だといろいろな思いを感じるのではないでしょうか。
一部他の評価でエロだグロだという意見をききますが、
個人的には全然OKで物語を盛り上げる良いスパイスになっていたと思います。
○キャラ
最初、キャラの絵を見たときあまり受け付けなかったのですが、様々なダンジョンを彼らと冒険していると、
気がつけば、全員大好きになっていまいました。
特にサチカが自分の予想していたキャラと違っていたので、最後までプレイシた時、すごく印象に残りました。
○探索
ダンジョンの探索もワクワクしました。
元々の舞台が現代なので、見通しの良い海岸や、森林、温泉から暗くホラー要素が一気に高まる学校や病院などあり、場面場面で緊張感も異なり、飽きることなく、マップを踏破しました。
ただ謎解きに関しては少し分かりづらい所が多く、
もう少し一般人でもわかるヒントがほしかったです。
○エクステンドTV
要所要所でミッションやストーリーや、
各キャラクターの背景を追った「攻略ビデオ(実質、全然攻略とは関係ない)」などのときに、流れてくるエクステンドTV。
MCの二人のキャラの掛け合いが非常に面白かったです。
ミライはドラゴンボールの孫悟空などで超有名な野沢雅子さん、ショウは同じくフリーザやアンパンマンのばいきんまんが代表作の中尾隆聖さん。
ミライがツッコミで、ショウが基本ボケなのですが、
掛け合いのセルフのチョイスなど、なかなかセンスがあり、何度か吹き出してしまいました。
○ソイネマッチング
拠点で休む際、キャラ同士を同じ部屋で寝させると、
ダンジョン探索の際にバフ効果があるソイネマッチングというシステムがあったのですが、キャラ同士の仲が深まり、絆イベントを最後まで見ることで、専用CGですこしエッチな添い寝イベントを見ることができるのだが、
評価するのはエロ要素やバフ効果ではないです。
このイベントは各キャラの幼年期~老年期のバリエーション違いを用意していて、
タイミングによっては、幼い少年や少女、タイミングによってはジーさんやバーさんの
キラキラ画像が用意されていて、一体どの層に向けて、何が狙いなのか、理解できないのですが、それでもこのイベントを突き通した制作スタッフのブレない姿勢がすばらしいと感じました。
個人的には、そうゆう趣味やゲームのこうゆう場面は、なんとも思わないのですが、
どう見ても幼い少女であるサチカもいるし、中身は別としても各キャラの幼い時期のこうゆう場面を、現代社会の風潮や世間から批判されるであろう要素を、
突き通しきった心意気に拍手を送りたいです。
あくまで個人的な意見ですが、そうゆうブレなささに非常に好感を覚えました。
BAD/REQUEST
全体的に大好きな作品ですが、いくつか個人的に好みではない・・・というか、
こうだったら、もっと好きになれたのではないかという部分についていくつか挙げます。
○戦闘
戦闘自体は単調ですが、そんなに嫌いではないです。
しかし、このゲームの売りの一つである「シガバネシステム」のせいか、とにかく、敵の攻撃が強すぎます。
最初のうちは、新しい試みなので、特に気にならなかったのですが、RPGなのでそれなりに長い時間プレイしていくと、初見の敵には、いちいち一撃で倒されたりしていると、また戻るのかという鬱陶しさが出てきます。
このシガバネシステムはボスモンスターの攻撃で死んだ時、そのボスモンスターに対して耐性がつくのは、殺されたキャラのみ。
なので、有利に進めるには、各キャラ一回ずつ殺されないといけません。
もちろん、殺されなくても倒せたりもしますが、
RPGである以上、各キャラのある程度の成長はほしい所ですが、それがシガバネが基本だと、テンポが悪くなり、ダレる原因になりそうでした。
○成長要素
レベルの概念はあるのですが、レベルアップとともにスキルポイントが加算され、このポイントをそれぞれきゃらごとのスキルに割り振るのみが成長要素になります。
なので、レベルが上がるだけでは強くなれない。
スキルも微妙な感じで、例えば「幼年適正」「青年適正」など基本ステータスをあげるのかな?
とおもわせるスキルの実情は、
「幼年適正」は幼年期に生命力が徐々に回復するに対し、
「青年適正」青年期に攻撃力が上がると、
それぞれバラバラで、成長の仕方が分かりづらいし、本当に成長したのか感じにくいシステムでした。
このあたりはRPG寄りにしていった方が楽しかったと思います。
前述のシガバネシステムの件もあるで、このゲームに限った知識が多く必要とされるのが、少しイヤでした。
スキルもいいんですが、基本パラメータもわかる上がり方にしてほしかったです。
○各種パラメーター
これもこのゲームの特徴だと思うのですが、体力を示す、HP以外に有名となっている便意のパラメーター。
これ自体はすごく面白いと思ったのですが、他にもスタミナとストレスのパラメーターがあり、それぞれを安定させるのが難しく、せっかくダンジョンに潜っても、これらの種類の多いパラメーターのせいで、何度も引き返す事になりました。
スタミナは空腹の際に何か食べると回復、食べると便意が上昇します。で、便意を下げるにはトイレにいかなければならないのですが、一部を除いて、ダンジョンにトイレはほぼ無い。スタミナは探索でも、減っていき、便意も自然に上がっていってしまいます。
食べて回復させたいのに便意が満タンで食べさせられない場面もあり、考えた挙げ句、泣く泣く拠点へなど、ダンジョン探索に集中できなくなる場面が結構ありました。
これに加え、年齢というか寿命がからんでくるので、ただ探索を楽しみたかったり、ストーリーが気になる場面でも、なかなか先に進む事ができなくなる事が何度もありました。
ちなみに難易度を下げれば、これらのパラメーターの変化は抑えられるのですが、そうするとほしい素材などがドロップしなくなったりして、へんな所で欲求不満になったりしました。
○一部のモンスター
基本的な戦闘や難易度など慣れたり、楽しくなってきたりするのですが、一部のモンスターが非常に深いというか理不尽で、こちら側が視界に入れている間は動かないけど、視界外になったらワープしてくるという敵が、後半多く現れ始めて、注意して探索しているにもかかわらず、知らないうちに攻撃を食らってしまう場面が多々ありました。
なんというかこれは難易度とかそうゆうのとは違う気がしました。
他にも後半の狭い通路に、他のマップのボスが数体現れたり、後半になっても、普通のRPGみたく見違えるほど強くなるワケではないので、
ただただ億劫になるだけの要素な気がしました。
バイオハザードのようなアドベンチャー寄りならまだいいのですが、ここらへんもRPG寄りにしてもらえるともっと楽しめたと思います。
○アイテム関連
ネットの他の評価でキャラ死亡時にアイテムをばらまくとか、それを取りにいくのが面倒といったような事は、ダンジョンRPGが好きだったので特に気になりませんでしたが、アイテムの所持数が少ないのに、拠点や武器、防具の素材も集める必要があるのが結構きつくて、度々動けなくなる事があったので、所持量については、もう少し緩和しても良かったのではないかと思います。
○ロードの長さ
PS4版は快適との話ですが、Vita版はイベントに切り替わる時や、ゲームが立ち上がる際のロードはほんの少し長く感じました。
COMMENT
振り返るとなんだかんだ不満ばかり書いてしまいました。すみません。
ただ、本当にこうだったら超傑作なのになと思った事を書いています。
実際、プレイし始めてからは、夢中でやり続け、通勤用に携帯機としてVita版を買ったのですが、
電車降りてもしばらくホームで、プレイしてしまったり、家に帰ってからもそのままプレイしたりと、
止め時がほんとうにわからなくなるほど、熱中しました。
最近、続編やシリーズ物以外は新品を購入する事がないのですが、
このゲームに関しては、迷いなく新品で購入。
クリアした今ももう一回プレイするか、このスタッフが関わった「ダンガンロンパ」を中古で買おうか悩んでおります。
設定にならってか、いろいろな要素をかなり混ぜて、
要所要所尖った部分が見え隠れするこのゲームの雰囲気がすごく気に入りました。
もし続編があるのであれば、バランスがうまくとれ、すごく良いゲームになるのでないかと超期待しています。
続編がでるなら、迷わず発売日に購入したいと思った作品でした。