ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団 レビュー
スコアボード
- 中央値
- 75
- 難易度
- 3.08
- レビュー数
- 12
ユーザーレビュー
640人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 5pt | 4pt | 3pt |
93pt
GOOD!
あれだけ出荷数が少なかった新規作とは思えないくらい丁寧に作られています。絵、音楽、戦闘、シナリオ、システムが、ちゃんと「ゲーム」として高いレベルでまとまっています。
◆音楽
タイトルからオープニングで十分魅力は伝わるのではないでしょうか。耳に凄く残ります。しかも世界ごとに音楽は変わり、終盤の盛り上がっていく様は素晴らしいです。
◆バランス
最近のRPGに比べると難しめ。しっかりダンジョンRPGしています。最終的に10万を超えるダメージを出せますが、それでも最後まできわどいバランスを保てているのが素晴らしい。
緊張感はありますが、クリアまでは魂移し(転生のようなもの)をしなくても余裕でいけます。クリア後のダンジョンはさすがに魂移ししないと辛いですが、Lvはサクサク上がるので問題ありません。
◆カヴン
購入前に40人PTと聞いていたので「どういうことなの!?」と感じていましたが、プレイしてみるとすんなり入っていけます。
普通のRPGだと3~5人で1PTと言う感じですが、このゲームは5チームで1PTです。戦闘には1チーム最大3人出せます。何人出せるかは結魂書で決まります。また配置場所によって色んな強化が付いています。さらに魔道士キャラでも直接魔法は覚えず、この結魂書で決まります。戦闘に参加しない5x5人はチームで参加している人の能力に+/-されるというイメージ。
戦闘での入力はチーム単位なので5回です。全員攻撃させるショートカットもあります。魔法はチーム単位でしか使えません。コレが結構奥深く、属性をまとめるか分散するか、人数か強化か魔法かと頭を悩ませるのが楽しいです。
◆シナリオ
世界観はまさに西洋の魔女と言う感じで最初からグイグイ引き込まれます。そして何ら関係ないと思っていた色んなものが、すべて伏線として最後に回収されていくのはお見事。おそらく無駄なものは無かったんじゃないでしょうか。転結では、いい意味でプレイヤーを裏切っていきます。エンディングも例外ではありません。
◆クリア後
普通にクリアすると強制的に2周目になるのですが、条件を満たせば続きがあり、そこにもきちんとシナリオがあります。しかもオマケ程度でなく結構なボリューム。魂移ししてないとクリア後のボスは絶望できますが、していてもラスボスは本当に強いです。
ただ、普通にクリアしたときしか見れない絵がありますし、ラスボス直前のセーブがあればそこからでも条件を満たせますので、最初は普通にクリアするのがオススメ。
クリア後のエンディングでは衝撃の事実と、あの人のロリコン疑惑の真偽が明らかに!
◆部位破壊
お互いに部位破壊が存在します。クリティカルを出したときに低確率で起こるのですが、頭を飛ばされると即死。クリティカル率や被クリティカル率、運などのパラメータが重要になってきます。これが独特の緊張感を生み出していて、負けたと思ったボス戦での大逆転にも繋がったり。
ただ、ボスクラスは部位破壊しても「特定技を使わなくなる」「能力が大きくダウン」という感じでもないのは残念(大ダメージは出ます)
◆二つ名
本作は素材を集めるタイプではなく、箱や敵が装備を落とします。二つ名と呼ばれる「○○な+装備名」のような接頭語付きもあり、未鑑定品など結構能力の増減があります。
これで一喜一憂するのがハクスラの楽しみですが、ここにトレードオフが。マナを多く集めるとドロップ率と質が良くなるのですが(突入時は0%)、敵にも二つ名を持つものが出現するようになります。敵の能力アップは洒落にならないくらい強化されるので、弱い全体攻撃を持つザコに攻撃力UPの二つ名が付くと一瞬で全滅も。気が抜けません。
BAD/REQUEST
◆人を選ぶシーン
ダークでエログロ。当然絵は無く文字だけの短いものですが苦手な人はご注意を。結構酷いです。私はこれが本作の味だと思っているのですが、苦手な人は苦手だと思うのでBadに。ぼかして例を挙げますと
ダーク例:子供を理由無く殴る、動物を瀕死にする、突き落とす、助けを求めた人の人生を潰そうとする
エロ例:舐められて…、スカートに手を…、胸ばかり…、人気の無い所で…
グロ例:命乞いも生きたまま食…、足を潰されてからなぶり殺…、目をえぐられ両手足を…、生きたまま手足を千切…、もう殺してと叫ぶが…、嘔吐
すべてフルボイスです。
◆死に覚えゲー
これも私は好きですが、多数の人にはBadになるのではとこちらに。
穴に落ちると1Fで最大HP半分?ダメージ、複数落ちると全滅です。ドアを開けたら床がない!ということも。落ちないと行けない所もあります。
壁破壊を覚えたあたりで適当に壁を壊すと終盤のザコに遭遇します。
最奥でもないのに前触れなくクリア後突入条件のボスが出たり。巨大ペコロに皆さん食べられたんじゃないでしょうか(遭遇したら魚以外大体全滅)
イベントは調べる前に脱出口2つ作ってセーブするのをオススメします。
◆悪女
この主人公に感情移入できる人は居ないんじゃないでしょうか。ディスガイアでは怖いことを言っても結果ギャグになる、みたいな軽さがありますが、本作はそんなものありません。一応、終盤に意味が分かりますが、そこまでずっと「いったい何なの?」という気持ちが続きます。
◆バッドエンド
普通に進めていると、突然バッドエンドが始まりセーブ画面に行くところが複数あります。選択ミス?カルマ貯めすぎ?とか色々考えたのですが回避できず、しょうがないから2周目かなとロードしたら続きが始まりました。何の警告もなく普通にクリアデータのセーブみたいな感じなので混乱しました。何か説明を出して欲しかったです。
◆陣形
カブンの前衛後衛の並び方で魔法が+70%になったり攻撃+20%になったりで重要なのですが、陣形の一覧が戦闘中しか見れません。配置は移動中にするので不便です。
COMMENT
Ver.1.02でプレイ。世界樹やメガテンなど辛口RPG、ダンジョンRPG好きの意見です。
本編クリアまで60時間、隠しボス攻略に10時間、クリア後の攻略に20時間。めちゃくちゃ楽しめました。
かなり話題になり売れたので恐らく続編が作られると思いますが、変に丸くしてしまうとその他大勢のRPGになる危険性があると思います。ぜひ尖ったままで続編を期待します。
このゲームは面白い、本当に面白いですよ!
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 5pt | 4pt | 4pt | 5pt |
85pt
GOOD!
〇独特の世界観
魔女シリーズ、と言うべきか、『魔女と百騎兵』に近い雰囲気のゲーム。
他にはないエログロの世界観は人を選ぶが非常に秀逸かつ繊細。
またダンジョンRPGではどうしてもストーリー面が弱くなりがちだが、ダンジョン探索という設定を上手く使ったストーリーは見事。
最初は全く意味不明な物語も、少しずつ進める事によって明らかになっていき、後半はストーリーを見たい為にダンジョンを攻略するという事になる。
主人公がプレイヤー自身であり、ある意味で外側から魔女たちの物語を見ている構図になっているので、より一層引き込まれるのかもしれない。
〇ありそうでなかった戦闘システム
カブンと呼ばれる小隊を指揮する戦闘システム。
結魂書と呼ばれるカブンにアタッカーとサポーターを配置し、結魂書ごとに異なるステータスアップやドナム(魔法)を使ったりと非常に戦術的。
基本的に通常攻撃とドナムしかなく、選択肢としては多くないものの、カブンの構成により非常に戦術的な戦いを行う事も出来る。
単体しか置けないけど強力になるカブンや、3人配置してみんなで殴るカブンなど。
〇キテレツなモンスターデザイン
この手のゲームにおいてモンスターは重要な要素だが、どのモンスターも非常に独特。
エログロにありながらも美醜を損なわないデザインになっている。
まあ糞だの虫だのがちょくちょく出てくるので、その手のアレが苦手な人には厳しいかもしれないが。
またボスも一目で、「あ、これ勝てないわ」という絶望感が漂うのもいい。
本作のテーマとも言える絶対的な絶望感が、ボスからは伝わって来て、それに立ち向かう人形兵たちの死闘に華を添えている。
〇やりこめるハクスラ&トレハン要素
人形はレベルを上げれば次の人形に魂を移す事も出来る。
日本一にお馴染みの転生システムだが、これを繰り返して強化していく事が出来る。
ただ同社作品の『ディスガイア』シリーズのように限界を超えて強くなる事はあまりなく、スキルの引き継ぎやステータスの底上げといった感じ。
特にスキルは、他のファセットに引き継いで初めて強力になるスキルなどもあり、スキル数などの制限もあるので、何を引き継がせるかを考えるのも楽しいところ。
トレハン要素は様々な二つ名やレアリティある武器や防具を手に入れる事が出来る。
特に装備の性能はかなり戦力に直結する為、序盤に強力な武器を手に入れる事が出来るとかなり攻略が楽になったりする。
また呪毒や深淵といった状態異常が強力な事もあり、そういった状態異常を付加できる装備などは使い方次第ではボスを完封する事も出来る。
そういう武器やスタイルに合わせて旅団を構築するのも面白い要素である。
BAD/REQUEST
〇独特過ぎる世界観
上記ではGOOD要素として書いたが、しかしかなり人を選ぶ。
エログロと言えば聞こえはいいが、暴力描写なども多く、その手の描写が嫌いな人にはオススメ出来ない。
「そういうのに耐えた先は面白いよ」とは言いにくい作風なので、耐えた先も結局はやっぱり人を選ぶ描写なのである。
〇微妙な戦闘テンポ
戦闘のテンポ自体はそう悪くない。
ある程度は速いし演出などもあって楽しいところ。
ただキャラが増えてくるとそうもいかなくなる。
カブンによっては最大15体の人形兵が並び、戦闘する事になる訳だが、これで全体攻撃などを食らうと堪ったものではない。
一体一体に判定が行われてダメージが加わる。
さらにこのゲームでは割と雑魚も全体攻撃を頻繁に放って来るので、とにかく全員ダメージを受ける機会が多い。
また陣形効果などで毎ターン回復などが行われると、それも一体ずつ処理されていく。
そのせいで、敵の攻撃をひたすら眺めるシーンが多々ある。
この辺は一括か、もう少しスキップ出来ても良かったのではないか。
ダメージ処理はまだしも、全体回復なんてそれこそ一括処理でも良かった訳だし。
〇ドナム至上主義
ドナムは他のゲームで言う魔法のようなシステムで、DPMという数値が重要になる。
DPMが高いと威力は上がり、低いと威力は下がってしまう。
DPMが高いファセットにマージナルメイズというのがいて、それのスキルにドナムの威力が20%上昇するというのもある。
このスキルはカブンのサポーター枠に配置しても効果がある為、アタッカー3人+サポーター5人のカブン全てメイズで固めるとそれだけで圧倒的高威力のドナムを放つ事が出来る。
はっきり言って、このドナムの威力が高すぎる(物理が弱すぎるとも言える)。
雑魚は物理攻撃でも1,2発で倒せるようなHPなのに、ボスは数万単位、後半になると数十万以上のHPを引っ提げてくる。
そんなボスが即死クラスのダメージの全体攻撃を連発してくる訳で、そうなるとこちらが数千とかのダメージをチクチク与えてもジリ貧にしかならない。
しかしドナムなら一発で5万~10万。鍛えまくれば20万を超えてくるダメージを叩き出す訳で、「やられる前にやれ」というゲームのバランスにおいて、ドナム特化が非常に優遇されている。
極論を言えば、全員メイズにしてドナムを連発するのが一番強力な構成になってしまう。
物理ももちろん育てれば強いのだけど、それでも考えに考えたスキル構成の物理特化より、ただ配置しただけのメイズの方が強いってのは少し腑に落ちないところである。
例えば攻撃力依存のドナムもあれば、物理職ももう少し輝けただろう。
COMMENT
EXダンジョンの隠しボス撃破済み。
この手のDRPGでは久しぶりにやり込めた作品であった。
細かい演出面も良く出来ており、階層をクリアしていくとトロフィーを入手出来るが、トロフィー説明文がストーリーの補足になっていたり、ゲームシステムを上手く利用した演出は見事。
最初はただ残虐なだけかと思ったドロニアも、ゲームを進めるうちに愛着が沸いてきて、最終的にはかなり心入れしてしまうだろう。
そういう意味では非常に尖った作品に仕上がっている。
合う人には面白いし、合わない人には徹底的に会わない可能性が高いだろう。
システム周りも使いやすい。
セーブも速いので、この手のゲームに重要なとりあえずセーブがすぐ出来るのも評価点。
ただ「タイトルに戻る」が無いので、ミスったからロードしよう、というのがやりにくいのが欠点か。
人によっては宝箱などでセーブ&ロードを繰り返す人もいるだろうし、少し残念なところ。
ただシステム周りではそれくらいしか欠点はなく、アプリエラーで落ちたのも1~2回程度なので、恐らくゲーム自体というよりは環境の問題なので、最近のゲームに多いエラー落ちでゲームにならない、という事はないだろう。
総じて見ると丁寧に作られたゲームだった。
DRPGという手垢のついたジャンルも、上手く組み合わせるとより面白いゲームになるという見本だろう。
細かいバランスはともかくとして、全体的に見ると満足できたゲームでした。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 5pt | 3pt | 3pt |
79pt
GOOD!
■PT編成の幅広さ
最大、『実質15人PT裏方込み40人』という過去に類を見ない規模の戦闘チーム。
一概に多人数が良いというわけでもなく、スキル、Buffや配置制限の選択を生んだ結魂書。
それぞれのカヴンの配置によって発生する陣形効果。
多人数の間に合わせ装備から究極の一本へのこだわりにも応える装備合成システム。
魂移し(所謂、『転生』)でやり込み派への遊びもばっちり。
と、DRPGの醍醐味とも言えるPT強化にやれること、考えることがこれでもかと存在し、
進行に応じてどんどん新しい装備も結魂書も仲間も入手出来るようになっています。
地味なポイントですが、この塩梅も素晴らしいと思う。
複数人アタッカーの結魂書の入手タイミングとか。
■ストーリー
いい意味で裏切られました。
のほほんとしたお話だと思ってたらとんでもなかったです。
ファンシーな見た目のくせに大分やらかしてます。ごりごり心を抉ってきます。
殆どタブー視されている領域まで平気で手を伸ばしてることにびっくりしました。
ジュブナイル臭に塗れた昨今のメガテンよりもよっぽどトラウマ量産しそうな勢い。
全てを説明せず『なんかヤバそう』を匂わせる手法も上手かったです。
序盤こそ魔女の傍若無人な振舞いに顔を顰めることにしかならないと思いますが、
終盤、重なっていくパーツ、加速していくお話はとても楽しめました。
プレイヤーを驚かせるゲームならではの仕掛けもお見事。
ただ救われない展開が多いです。某ボスの末路なんかもう最低で最高。
■ルカが可愛い
健気で本当にいい子。ですが、それ故に……。
BAD/REQUEST
■テンポの悪さ
恐らく、誰もが気に障る最大のマイナス点。
早送りはできますが、それが通常速度で良いくらいの速度ではないでしょうか。
全体攻撃を1キャラづつ律儀にエフェクト+ダメージ表記することが、特に気になりました。
後半は陣形やスキルも揃ってきて、毎ターン回復や大量の発動スキル羅列等でさらにもっさり。
共鳴の際のチビキャラなんかも、もっとぽこぽこ出てきてくれればいいのにな、と思いました。
■ストーリー
お話の中心に居るのがクソを下水で煮込んだ性格の魔女。
EROSというパラメータからもお察しの通り、露骨な下ネタもちらほら。
そして何より繰り返しになりますが、ひたすらに不憫であり、報われないお話の数々。
僕は大好きですが、万人受けはしないと思いますので、あえてこちらにも。
ただドロニアへの嫌悪感だけで、止めてしまうのは非常に勿体ないと思います。
■落下ダメージ
激しすぎる。
このゲームで一番人を殺してるのは青エネミーでも裏ボスでもなく落とし穴でしょう。
特に踏み込んだ瞬間にPTが全滅するマスは流石にやりすぎじゃないでしょうか。
悪意が透けて見える配置にはイライラしました。
(ドアから壁まで直進すると、おおっと!)
COMMENT
尖った傑作です。
見た目は世界樹ですが中身はBUSINです。
とりあえずDRPGか鬱ゲー好きなら薦めます。両方好きなら間違いないです。
戦闘スキップだけどうにかしてくれれば、
ディスガイアと並んで看板を背負えるポテンシャルがあると思います。
シリーズ化して欲しいなぁ。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 3pt |
79pt
GOOD!
【ストーリー】
いつもの日本一のゆるいハートフルストーリーかと思ったら、
わりと濃い目のダークファンタジーで良い意味で裏切られました。
完全な善人がいないように、完全な悪人はいない。
登場キャラは皆等しく傲慢で、身勝手で、罪深くて愚かです。
色々えぐいけど、根底には優しさや愛情を感じるお話でした。
【多人数PT】
最大15人+αのごちゃごちゃバトルが楽しい。
一人ずつ名前、性格、タイプ、スキルなど設定できるので、
思い入れがあってキャラを育てるのが楽しい。
【探索が楽しい】
壁を壊し、落とし穴に落ち、地図を埋めるだけで楽しい。
【ルカがかわいい】
色々あったけどまあいいかと思いました。
BAD/REQUEST
【全体攻撃がきつい】
多人数PTの弊害で、全体攻撃されると戦闘のテンポが著しく悪くなります。
中盤から結構な頻度で起きるので、できればダメージは一括表示にして欲しかった。
【表現がきつい】
良くも悪くも直接的で描写がリアルすぎるので、苦手な人は苦手かもしれません。
だからこそ独特な雰囲気が出てるので難しいところではありますが。
【ラスボスがきつい】
ノーヒントで突っ込んで心が折れかけました。
無理ゲーじゃねーかとすら思いました。
今時珍しい、硬派なゲームです。
COMMENT
良くも悪くも独特の雰囲気があるゲームです。
独自のシステムが多いですが、チュートリアルがわかりやすいので、
初心者でもすんなり入っていけると思います。
裏ボス撃破や周回要素もあるのでじっくりやりこめます。
一味変わったRPGがやりたいならお勧めです。
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バレットガールズ2
GOOD!
・オリジナリティ
ダンジョンRPGの基本を抑えつつ「最大40人PT」「壁破壊可能」「経験値のキャリーオーバー」など、ありそうでなかったシステムを多数搭載。それでいて煩雑さを感じることなく、自然に覚えていけるバランスが素晴らしい。
ダンジョンRPGという、ある意味で完成されてしまったジャンルに、まだこれだけの豊穣なアイデアを詰め込む余地があったのか、という驚きをこめて5点。
・グラフィック
映像技術的なところでの凄さはあまりないのだが、センスが卓抜していた。
キャラクターそれぞれのデザインも良かったが、特に良かったのがモンスターデザイン。
正直、どのRPGでも似たような敵と戦ってるような感覚になってしまう昨今、雑魚の一体一体にまで強烈なインパクトを感じる本作は格別。後半のボスキャラの禍々しさも素晴らしい。
モンスターデザインにセンスを感じることは10年に一度あるかないかなので5点。
・サウンド
どの曲も神秘的で妖しい魔女の世界を表現できており、曲数も演出での使いドコロも抜群
・ストーリー
登場人物のほぼ全員の性格に難があり、次から次へとエロ・グロ展開が押し寄せるため、大変に人を選ぶ方向性。
「この迷宮は一体何なのか」「主人公の目的はなんなのか?」「過去になにがあったのか?」
こうした複数の謎が無理なく提示され、少しずつ解明していくことによって、先が気になる構成になっている。そして次から次へと驚きの展開が待ち受けており「え、こんなひどい目にあうわけが……」「え、そのキャラ死ぬの!?」「え、こいつの正体って」とまったく退屈させない。
そしてそうしたシーンの数々がインパクト狙いの虚仮威しになっておらず、すべて必要な伏線となっており、終盤における怒涛の回収が凄まじい。
またどのキャラも人間らしい悲しみやダメさを負っており、悪役や脇役までも印象深い。
みんなが幸せになるような大団円ではないが、エンディングや裏エンディングには涙せずにはいられない。
・熱中度
ダンジョンが構造的に簡単すぎず、意地悪すぎず、大変良く出来ている。
宝箱の設置数や内容も適度であり、そのため探索が面白い。
ある程度探索するとちょうどよいタイミングでストーリーが進み、そのストーリーも上記の通りに先が気になるため、探索→ストーリー→探索……のループがどちらにも偏りすぎず両方を熱中させる見事なバランスになっている。
またストーリークリア後も自分の探索によってどんどん世界が広がっていく感じが素晴らしく、裏ダンジョンクリアまで飽きることなく非常に熱中できた。5点
・満足感
システムに驚き、ストーリーに涙し、表クリアまででたっぷり40時間のボリュームなのに、裏ダンジョンは「これで続編作れるだろ」というくらいの豊穣な設定やストーリーが惜しげも無く投与され、名作を2本続けてクリアしたような充足感があった。5点
BAD/REQUEST
・戦闘テンポが悪い
アップデートで良くなったらしいが、それでもテンポが悪い。
いちいちエフェクトが入り、全体攻撃で一体一体にダメージ表示されるため、パーティー人数が多くなる後半はけっこうイライラする。
ダメージの一括表示があれば随分ちがったろうに。
・後半のパーティーの管理が煩雑
前半は普通のRPGなのだが、最大30人以上を管理することになる終盤は頭がこんがらがる。
さらに魂転移(転職のようなもの)によってスキルを残して成長率を上げてレベル1になって別の職業になれるのだが、その際のキャラグラフィックが職業依存なのもよくない。顔が別人になってしまうため「あのキャラどれだっけ?」という感じになってしまう。
しかもキャラグラフィックの数が少ない。いや、一般的には十分な数なのだが、PT人数が多いため転職させてスキルを集めている時に被りまくる。
転職してもグラフィックは初期職で固定、という選択肢も欲しかった。
・大雑把なゲームバランス
魔法使いが序盤から突出した戦力だったり、使える魔法が偏っていたり、戦い方次第で被ダメ・与ダメが跳ね上がったり、ゲームバランスが悪いというより大胆。それでいて簡単すぎたり難しすぎたりしない辺り、狙っているのかもしれないが。
・自力クリアが難しい
ラスボスの倒し方のヒントが少なかったり、裏ボスの倒し方がわかりにくかったり、裏ダンジョンへの行き方がほぼノーヒントだったり、とにかく終盤の謎解き部分の難易度が近年のゲームとしてはおかしいくらいに高い。もっとも、多分これはスタッフの信念でやっていることだと思うが。
COMMENT
ストーリー、システム、ゲームバランスと、良くも悪くもスタッフの個性が出まくっているゲーム。
制作スタッフ的な前作である『魔女と百騎兵』は最高のストーリーのためにいまいちなアクションをやらなくてはいけない感じのゲームだった(リメイク版は未プレイ)が、今作はストーリーもゲーム部分も最高で文句なし。
開発費の高騰に伴い、空気を読んだような無難な作品が増える昨今、「とにかく心に残るゲームを作ってやろう」「自分たちの思う最高のゲームにしよう」という想いがここまで伝わってくるゲームは稀。
確実に人は選ぶが、選ばれた人間にとってはずっと心に残り続ける名作となること間違いなし。
シリーズ化して欲しいというよりは、このスタッフによる新作に期待したい。
きっとまた驚くようなシステムで、尖りまくったゲームを出してくれるんじゃなかろうか。